「たっぷり睡眠をとったはずなのに疲れが取れない」「たくさん寝てリフレッシュするはずだったのに余計に疲れがたまってしまった」という経験はありませんか?いわゆる「寝疲れ」の症状です。どのようにすれば、寝疲れを防ぐことができるのでしょうか。寝疲れが起こる原因や解消法についてご紹介します。
なぜ寝すぎると疲れてしまうの?
睡眠時間を長くとったからといって、必ずしも疲れが取れて元気になるというわけではありません。人間には交感神経と副交感神経という2つの自律神経がありますが、気持ちよく目覚めて快適な1日を過ごすには、この2つの自律神経がバランス良く機能していることが重要です。
では、寝すぎるとなぜ体がだるいと感じるのでしょうか。それは、寝すぎてしまうことにより、副交感神経から交感神経への切り替えが上手くいかなくなってしまうためと言われています。蓄積された疲れをとりたい場合でも、睡眠時間を長くしてしまうと逆効果になる可能性もあるのです。
寝疲れが原因で起こる身体のトラブル
寝疲れの症状は、だるさだけでなく身体の様々な部分のコリや痛みとして出ることがあります。その代表例を3つご紹介します。
肩こり
元々肩こり持ちの人や仕事の疲れがたまっている人は、夜には肩だけでなく体全体が硬くなっている可能性があります。筋肉が固まっているために睡眠中も体をスムーズに動かせなくなり、より一層体が硬くなってしまう、そして結果的に朝起きたときに強い肩こりや疲労感の症状が出てしまうということがあります。
腰痛
背骨はS字カーブのような弧を描いています。横になっているときもこの状態をキープするのが理想とされていますが、身体に合わないマットレスを使い続けていたり、不自然な寝姿勢で睡眠をとっていたりすることによって背骨が不自然に曲がり、起床時に腰痛を感じることがあります。
頭痛
頭部の重さは体重の10%を占めるといわれており、これを支えているのが首と肩です。つまり、首や肩には頭を支えることによる負荷が一日中かかっていることになります。正しい姿勢で寝ると夜中の間に解消することも多いですが、体に合わない寝具を使っていたり、悪い寝姿勢をとっていたりすると寝ている間に悪化してしまい、それが頭痛につながってしまうことがあります。
寝疲れを解消する方法3つ
では一体どうすれば、この身体のだるさや痛みを伴う寝疲れを解消できるのでしょうか。3つの方法をご紹介します。
布団に入りながらの読書・スマホを控える
止めたほうが良いというのは分かっているけれど、なかなかやめられない「寝ながらスマホ」。ブルーライトが交感神経を刺激してしまうだけでなく、姿勢の悪さから首にも負担をかけてしまいます。横になっての読書も同様で、そのために首や肩の疲れ、頭痛を招いてしまうので控えましょう。
自分に合った枕・マットレスに変える
寝疲れは、日々の生活による疲労が合わない寝具を使うことによって助長されてしまうことも多いです。ポイントになるのは、枕の形と高さ、マットレスの硬さ、掛布団とマットレスのサイズ。枕が合っていないと、首や肩に負担をかけるため肩こりや頭痛の原因になります。マットレスの硬さやサイズが合っていないと、正しい姿勢で寝ることができないために腰痛を引き起こす場合があります。自分の寝具が本当に自分に合っているかどうか、もう一度チェックしてみませんか?
湯船につかる
仕事が忙しく帰りが遅くなってしまうと、お湯を張らずにシャワーだけで済ませてしまうことも多いという方も少なくないかもしれません。しかし、身体が冷えて血行が悪くなると、コリや痛みが出やすくなります。湯船につかり、芯から身体を温めて血行を良くしましょう。
寝疲れは、日々の生活習慣を見直せば改善される
寝疲れは、日々の生活習慣を見直すことで改善できる場合が多いです。今までついつい続けてしまっていた悪習慣を、この機会に思い切ってやめてみませんか?寝疲れによる肩こりや腰痛から開放されて、ストレスフリーな毎日を送りましょう。