あなたは朝どのように起きていますか?自然に目覚める?目覚まし時計をかける?それとも、スマートフォンのアラーム?
朝すっきり目覚められるかどうかは、アラームの使い方によって変わるのをご存知でしょうか。アラームには適切なセット方法があり、せっかく睡眠時間をたくさんとっても、使い方を間違えると目覚めが悪くなってしまうこともあるのです。
効率よく睡眠をとり、翌日に疲れや眠気を残さないための、アラームの適切な使い方をご紹介します。
良い目覚めのためには、レム睡眠中に起きるのがベスト
人間の睡眠には、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」があるということは広く知られています。レム睡眠の「レム」とは、Rapid eye movement sleep(眼が急速に動いている睡眠)の略。体は休んでいても脳は覚醒している状態で、眼球だけは急速に動いています。この時の脳は、起きているときよりも活発に活動しているとも言われています。
レム睡眠中はちょっとした物音や動きなどで目が覚めるため、朝はレム睡眠中に起きるようにするとスムーズに目覚められるとされています。逆に、深く眠っているノンレム睡眠中は、起きようとしてもなかなか目覚めることができず、やっと体が起きても脳が覚醒するまでは少し時間がかかってしまう傾向があります。アラームは、レム睡眠の時間帯にあわせてセットするのがおすすめです。
レム睡眠は寝てから何時間後?
では、レム睡眠の時間帯とはいつなのでしょうか。
一般に、レム睡眠とノンレム睡眠は90分ごとに繰り返しているとされており、寝てから4時間半後、6時間後、7時間半後が最も目覚めやすいタイミングであるというのが通説です。しかしこれには個人差が大きいため、当てはまらない人も多いでしょう。自分に合っていないと感じる場合は可能な範囲で自分の睡眠リズムを調べてみるのもおすすめです。
自分の睡眠リズムを知る方法
睡眠アプリを利用してみる
自分の睡眠リズムを調べるのは容易ではありませんが、いくつかの方法が公開されています。たとえば、アプリを利用する方法。今は数多くの睡眠アプリが提供されていますので、それを活用してみるのも良いでしょう。
数日間アラームを使わず自力で起きてみる
もし時間がとれる場合は、数日間アラームをセットせずに眠り、睡眠時間と目覚めのパターンを記録するという方法もあります。睡眠リズムを知ることは難しいですが、自分に必要な睡眠時間を把握することはできるでしょう。本当に正確に知るためには何週間も実験をする必要がありますが、数日間でもある程度のパターンはわかるでしょう。
ここまでは、アラームをセットする時間についてご紹介しました。次に、アラームの音について解説していきます。
目覚めやすいアラーム音とは?
アラーム音には、大きい音、小さい音、聞き慣れた音、耳障りな音、音楽など様々な音のタイプがあります。気持ちよく時間通りに目覚めるためには、どのようなものを選ぶと良いのでしょうか。
アラーム音の適切な選び方は専門家によっても意見は様々ですが、1つの目安として、アラーム音と起床の関係について調べた実験結果をご紹介します。
アラーム音として、聞き慣れた快適な音を鳴らす実験
ドレミの「ド」のように、聞き慣れた単音を鳴らして実験をした結果、その音では目覚めた人の割合が少なく、「音が聞こえなかった」という人が多くいたという結果が出ています。
次に「ドミソ」のような聞き慣れた和音を鳴らした場合は、「音は聞こえても起きられなかった」という人が多く、やはり目覚めた人の割合は少なかったという結果が出ました。聞き慣れた快適な音は、目覚まし音としては効果が少ないと考えられます。
アラーム音として、耳障りで聞き慣れない和音を鳴らす実験
最後に耳障りで聞き慣れない和音を聞かせてみたところ、目が覚めた人の割合が増え、「聞こえなかった」という人はほとんどいなかったという結果が出ています。つまりこの結果によると、快適な音よりも、聞き慣れない、少し耳障りな音の方がアラームとしての効果が高いと言えるでしょう。
<参照:アラーム音の音色の違いが起床に与える影響>
まとめ
アラームの使い方についてご紹介しました。良い睡眠をとって朝快適に目覚めるためには、アラームの選び方とセット時間がポイントです。自分に合った睡眠リズムでアラームを適切に活用して、毎朝快適に目覚められる環境を作りましょう。