「隠れ睡眠不足」という言葉をご存知でしょうか。「隠れ睡眠不足」とは、自分では十分な睡眠時間を確保しているつもりでも実は足りていなかったり、質が良くないため結果として十分な睡眠を取れていなかったりすることを言います。
「隠れ睡眠不足」の一番の問題点は、睡眠不足に気づかないため改善せず、どんどん蓄積されていってしまうという点にあります。翌日の眠気やだるさに始まり、悪化すると様々な不調を引き起こす「隠れ睡眠不足」。そのチェックポイントと改善法について解説します。
隠れ睡眠不足の症状とは?
隠れ睡眠不足の特徴は、自分ではしっかり寝ているつもりなので睡眠不足に気づいていない点にあります。次のような症状が見られる場合は隠れ睡眠不足の可能性がありますので、注意が必要です。
しっかり寝ているのに、朝すっきり目覚められない
人間は本来、十分な睡眠時間をとっていれば朝になると自然に目が覚めます。しかし、目覚まし時計が鳴ってもすぐに起きられなかったり、二度寝が習慣になっていたりする場合は、睡眠が不足している可能性があります。
午前中に眠くなる時間帯がある
しっかり寝たはずなのに、午前中のひと仕事を終えた10時頃、11時頃などに眠い時間帯があるという場合は注意が必要です。1日のうちで最も頭が冴えて脳の働きが活発になるのはお昼前後。本来脳が活発であるはずの時間帯に眠くなるということは、実は睡眠が不足している可能性が高いです。
隠れ睡眠不足を引き起こす原因
では、寝ているつもりなのに睡眠不足になってしまうのはなぜなのでしょうか。隠れ睡眠不足は、実は無意識の睡眠習慣に起因する場合が多いです。
長く寝ているから大丈夫と思い込んでいる
睡眠時間の基準は6時間、という考えが広く浸透していますが、必要な睡眠時間は人によって違います。
自分は睡眠時間を十分にとっていると思い込んでいると、隠れ睡眠不足に気づくことができません。昼間に眠気がないかどうか、本当に睡眠が足りているかどうかを一度チェックしてみることをおすすめします。
仕事などのストレスで熟睡できていない
人間の眠りには、深い眠りと浅い眠りがあります。大きなストレスをかかえていたり、寝る直前まで仕事をしていたりした時に、疲れる夢をみたり、身体は寝ていても脳がしっかり休まらず寝た気がしなかったりした経験をお持ちの方も多いでしょう。仕事などのストレスがあると、たとえ長時間寝たとしても疲れが取れず、隠れ睡眠状態になりやすい傾向があります。
寝具の質に問題がある
しっかり寝ているはずなのに昼間どうしても眠くなるという場合、寝具に問題がある可能性もあります。ベッドやマットレスなどの寝具が劣化していたり、質が良くなかったりして身体をしっかり支えられない状態で使用していると、寝ている間に身体が疲れてしまい熟睡感が得られないことがあります。
寝るときの理想的な姿勢は、まっすぐ立っている時と同じ背骨の形。横になった時に腰が沈んでしまったり、寝返りを打ちづらかったりして身体が自由に動かない場合は、寝具が合っていない可能性が高いです。使っているマットレスや敷布団がやわらかすぎたり、へたっていたりしないかどうか一度チェックしてみましょう。
高反発マットレスと生活習慣の改善がポイント:隠れ睡眠不足の解決法
隠れ睡眠不足の原因が寝具や生活習慣にある場合は、それぞれを改善する対策を立ててみましょう。
高反発マットレスで「隠れ睡眠不足対策」
隠れ睡眠不足の原因が寝具にある場合は、寝具を高反発マットレスに替えることで改善する可能性があります。高反発マットレスには、次のような特徴があります。
- 背骨の形が正しいS字カーブになる(腰が沈み過ぎない)
- 寝返りを打ちやすい
- 体圧分散性能が高い
ぐっすり眠るためには、身体に負荷をかけず正しい姿勢で眠ることがとても重要です。寝具の状態が良くない場合は、高反発マットレスに替えることで睡眠の質が改善されるでしょう。
生活習慣の改善で「隠れ睡眠不足対策」
隠れ睡眠不足の原因が生活習慣にある場合は、寝る前の習慣を変えることで改善する可能性があります。ストレスなどで精神的に疲れているときや、夜遅くまで頭をフル回転させて仕事をしていたようなときは、寝る前に少しリラックスする時間を作って心と身体を就寝モードにしてから眠ることで睡眠の質が改善されるでしょう。
まとめ
隠れ睡眠不足の症状と解決法についてご紹介しました。睡眠不足大国とも言われる日本には、睡眠にトラブルを抱えている人が非常に多いと言われています。自分は大丈夫と過信せず、もう一度自分の睡眠習慣を見直してみませんか?