花粉の時期になるとぐっすり眠れなくなると感じている方は多いのではないでしょうか。
スギ花粉は2月から4月、ヒノキ花粉は4月から5月がピークと言われており、この時期になると眠りが浅くなって寝不足に悩まされる人が増えています。
今回は、この時期の睡眠不足を緩和する方法について紹介していきます。
なぜ花粉症を発症する!?そのメカニズムとは
花粉が体に入ることによって生じる目のかゆみや鼻水、鼻づまりが、花粉症です。では、そもそもなぜそのような症状が起こるのでしょうか。
花粉症のメカニズム
1. アレルゲン(花粉)が目や鼻に入り、目や鼻の粘膜などに付着すると、体は抗体を作ります。
2. 抗体を持った体に再びアレルゲン(花粉)が入ると、目や鼻にの粘膜についている抗体とアレルゲン(花粉)が結合し、アレルゲンを体から排出するために涙や鼻水を出します。これが花粉症です。なお鼻づまりは、アレルゲンをこれ以上体に入れないようにという体の防御反応とされています。
参照:花粉症環境保健マニュアル(環境省)をもとに作成
花粉の時期は睡眠の質が低下する!?
花粉の飛散時期になると、ぐっすり眠れなくなると感じている人は多いでしょう。鼻が詰まることによりいびきをかいたり、鼻づまりの苦しさで眠りが浅くなったり、ひどいときには鼻詰まりなどによって夜中に目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなることも。そして、その症状の緩和のためにはじゅうぶんな睡眠が必要であるにもかかわらず、睡眠の質が低下してしまいぐっすり眠れないという悪循環に悩まされることも多いのです。
またこの時期は、朝目覚めると鼻水やくしゃみが出て止まらなくなる「モーニングアタック」という症状に悩まされる時期でもあります。
花粉の時期の睡眠不足やモーニングアタック緩和策とは?
花粉を吸い込む量をできるだけ減らす
鼻水やくしゃみなどの症状が花粉を吸い込むことにより発症している場合は、吸い込む量を減らすのが最重要ポイント。外出時はマスクやメガネをして、花粉が多い場所にはできるだけ行かないようにして、吸い込む花粉の量を最小限におさえましょう。
また、家の中にできるだけ花粉を持ち込まないための工夫も必要です。花粉がつきにくい素材の洋服を着て出かけ(ナイロンなど表面が滑りやすい生地が理想)、帰宅したらすぐに花粉を払い落としてシャワーを浴びるだけでも、家の中に持ち込む花粉量を大幅に減らすことができます。
こまめに掃除をする
家の中に持ち込んでしまった花粉は、できるだけ早く除去しましょう。空気中に浮遊している花粉を強力に吸引してくれる空気清浄機は、今や一部屋に一台という必需品。部屋の広さに合ったものを使うことで、室内の花粉を劇的に減らしてくれます。
床に落ちた花粉は、拭き掃除で取り除くのがおすすめです。掃除機をかけると花粉を舞い上げてしまうことがあるので、もし可能であれば水拭き掃除がベスト。モーニングアタック予防のためには、寝る前にも掃除をするのが理想です。
カーテンを洗う
窓の近くにあるカーテンには花粉がたくさんついています。できるだけこまめに洗いましょう。ブラインドを使っている場合は、水拭きなどで花粉を取り除きましょう。
部屋を適度に加湿する
部屋の中が乾燥していると花粉が舞いやすくなるため、ある程度加湿しておくと良いと言われています。乾燥している場合は、加湿器などを使って湿度を適度に保ちましょう。
まとめ
花粉の飛散時期になると鼻詰まりなどの症状でぐっすり眠れなくなりがちですが、部屋の環境を整えることで睡眠の質を上げることができます。空気清浄機の活用とこまめな掃除で、花粉時期の睡眠不足を克服しましょう。