夜寝るとき、どのような掛け布団を使っていますか?
掛け布団にはいろいろな素材が使われており、それぞれにメリットがあります。日本で特にいま人気があるのは、天然素材の軽くて温かい羽毛布団や、コストパフォーマンスが高くお手入れしやすいポリエステルの掛け布団。そしてもちろん、それ以外の掛け布団も根強い人気を持っています。
人気の高いおすすめの掛け布団と、それぞれの特長をご紹介します。
掛け布団の人気素材は?
綿布団
昔から日本で掛け布団の素材として使われてきた綿布団。綿は、吸湿、保温性が高いという特徴があり、掛け布団に適しているとして長く使われてきました。吸い取った湿気を放出する性能が高くなく、こまめに天日干しをする必要があるため、一人暮らし家庭や共働き家庭ではもっと便利な素材が好まれることも多いですが、近年でも綿布団にこだわって使っている人もいるという根強い人気を持つ掛け布団です。
真綿布団
真綿の原料は、蚕の繭。それを丁寧に加工して作られているのが真綿布団です。吸湿性や放湿性が高く、羽毛より薄いものでもじゅうぶんな温かさを保つことができるという特長があります。少し価格が張りますが、軽くてかさばらず、肌触りの良い高級布団です。
羽毛布団
保温性が高く、軽い掛け布団素材としてとても人気が高いのが羽毛の掛け布団。体に適度にフィットするため首元から暖かさを外に逃すこともなく、寒い冬でも暖かく眠ることができます。かさが高く、ふんわりしているのが特徴です。
ポリエステル布団
天然素材以外で人気が高いのが、ポリエステル素材の掛け布団。吸湿性や放湿性が高く、軽くて温かいというコストパフォーマンスの良いポリエステル掛け布団は、機能性掛け布団として近年多くのメーカーが販売しています。製品によっては洗濯機で洗えるものもあり、清潔に使いたい方やアレルギーのある方におすすめの素材です。
保温性抜群!人気の羽毛布団とは
羽毛にはダウンとフェザーがある!?その違いは?
羽毛布団にはダウンとフェザーが入っているというのはなんとなく知っている、という方は多いでしょう。では、その違いは何でしょうか。
ダウンとは水鳥の胸の羽毛のことで、ふわふわした素材。「たんぽぽの綿毛のよう」と表現されることも多いです。ダウンは高級素材で、1羽からとれるのはわずか5gから10g。吸湿性や放湿性にすぐれ、かさ高があり空気をたっぷり含むためとても温かいという特長があります。中央から羽が広がったようなつくりをしており、その1つ1つはダウンボールとよばれています。ダウンボールが大きいほど保温性が高いとされています。
フェザーとは、水鳥の背中にある羽根のこと。軸があり、募金などでもらえる羽根のような形をしています。通気性、弾力性があるため、通常ダウンに混ぜて使われることが多いです。サイズによってスモールフェザーとラージフェザーがあり、スモールフェザーは布団の型崩れを防いでくれるという効果もあります。
羽毛布団と羽根布団の違い
羽毛布団や羽根布団にはダウンとフェザーの両方が入っており、その割合によって呼び方が変わります。ダウンの割合が高いものが高級とされており、多くの羽毛布団には90%以上ダウンが入っています。一般に、ダウンが50%以上のものが羽毛布団、フェザーが50%以上のものが羽根布団とよばれています。
羽毛布団の品質基準
日本羽毛製品協同組合では、品質の高い羽毛布団に対して「ゴールドラベル」を発行し、保証しています。羽毛はふくらみ具合が大きいほど保温性が高くて高級とされており、そのふくらみ具合を数値化したものがダウンパワー(dp)という値です。通常、「350dp」のように表記されています。ゴールドラベルは、日本国内で製造された羽毛布団で、なおかつ300dp以上のものにのみが取得できる高品質の証。羽毛布団を購入される際には、ひとつの基準としてゴールドラベルの有無をチェックしてみることをおすすめします。
まとめ
掛け布団のおすすめ素材をご紹介しました。新しく掛け布団を購入するなら、温かくて軽い羽毛や、お手入れの簡単なポリエステルが人気があります。用途や予算に合わせて、自分に合ったものを選んでくださいね。