「梅雨時は布団が干せず、ジメジメしている・・」「押入れの中がなんとなくカビ臭い・・」「布団の裏側にカビが生えてしまった・・」
雨の多い6月は、室内の湿気やカビに悩まされることが多い季節。カビは、室温25〜28度の環境下で最も発生しやすいと言われています。なかでも湿気を多く含んでカビの温床になりやすい寝具や寝室は、早めに対策をしておかないと、気付いたらカビが広がっていた・・ということにもなりかねません。
今回は、梅雨時の寝具や寝室のカビ予防についてご紹介していきます。
部屋の除湿だけでは不十分!?カビを徹底的に防ぐ方法とは?
湿度が低くてもカビは生える!?
カビは、湿度65%以上で発生しやすいと言われています。そしてこういった情報が多く出回っているため、室内の湿度を下げておけばカビが生えないと思われがちですが、実はこれが落とし穴。カビは水分がある場所で発生するため、たとえエアコンなどで部屋全体の湿度をエアコンなどで下げていても、寝具が水分を吸っていたり、押入れやクローゼットの奥に水分が残っていたりすると、そこからカビが発生してしまうのです。部屋の除湿だけでなく、水分の除去につとめることが、カビ予防の近道です。
ホコリや汚れがあるとカビが生える
ホコリや汚れはカビの栄養源になるため、特にカビの生えやすい梅雨時期は、室内の定期的な清掃が必須です。窓ガラスなど通常であればカビが生えないような素材でも、汚れの付着によってカビが発生することがあるので注意しましょう。
寝室でカビが生えやすい場所はここ!
ベッド脇の壁際や窓
壁や窓に接する位置にベッドを設置している場合、壁や窓が結露し、そこからカビが生えることがあります。カビ予防のために、結露はすぐに取り除きましょう。もし可能であれば、ベッドと壁の間に空間を作って通気を良くすることでかなり改善されます。
押入れやクローゼット
押入れやクローゼットは、通気が悪いうえに、布団などの湿気やホコリがたまりやすいというカビにとっては好都合な環境です。1日に数時間はドアを開けたままにして空気を入れ替え、中に入れっぱなしの布団も定期的に干すことで、中に湿気がたまることを防ぎましょう。定期的に掃除をしてホコリを取り除いておくことも大切です。
そしてもちろん、毎日使っている布団もできるだけ干して放湿してから収納するのが基本。押入れの床に「すのこ」を敷いておくのもおすすめです。
敷布団やマットレスの湿気対策
フローリングに直接マットレスを敷くなら「すのこ」が有効
フローリングに布団やマットレスを敷くと、布団やマットレスと床との間に湿気がたまりやすくなります。最も良い方法は、「すのこ」などを敷いて空気を通すこと。折りたたみ式の扱いやすいタイプのものも販売されており、布団の下に敷くだけでなく、昼間は布団ごとすのこを三角に立てて室内用の布団干しとして使えるものもあります。
またもう1つ人気が高いのが、シリカゲルなどで湿気を吸い取るタイプの除湿シートです。多くの除湿シートは薄いため扱いやすく、収納も楽。湿気を吸ったら干して、繰り返し使えます。センサー付きのものが多く、手軽でとても便利です。
起きたら干す、が鉄則
人間が一晩でかく汗の量はコップ1杯分と言われますが、梅雨時期から夏にかけては、汗や部屋の湿度などでさらに多くの水分を布団やマットレスが吸うことになります。起きたらすぐに布団を片付けるのではなく、しばらく干してから片付けるようにしましょう。
布団やマットレスを外に干せないなら室内干し+除湿を併用
仕事で昼間誰も家にいない家庭や、外に干せない素材の布団やマットレスの場合は、室内干しでも有効です。立てかけられるものは立てかけ、難しいものはすのこなどを利用して干しましょう。部屋を締め切っていて湿度が上がってしまう場合は、除湿機やエアコンなどをうまく利用して部屋の除湿をしながら干すことで解決できます。
なお、エアコンの「おそうじモード」などを利用していると、電源オフ後にエアコンの中の湿気を外に出す機能がはたらく場合があります。せっかく部屋の中に干して出かけても、それによって湿度が戻ってしまったら逆効果。特に1日家をあけているご家庭は、そのあたりもチェックしておきましょう。
洗えるマットレスもおすすめ
マットレスは洗えないというイメージがありますが、水で洗えるものもあります。水洗いをすれば汗や汚れも簡単に落とすことができるため、一年中清潔に保つことができて快適。ホコリも出ず通気性も高いため、カビも防止できます。
洗えるマットレス:スリープオアシスはこちら
梅雨時のマットレスのお手入れについてご紹介しました。湿度が高くジメジメするこの季節は、ちょっとした油断で寝具にカビが発生してしまうことがあります。カビ予防には毎日のお手入れがとても大切。少し干すだけでもかなり変わりますので、ぜひ参考にしてみてください。