あなたは、どのような素材のマットレスを使っていますか?マットレス選びでこだわっていることはありますか?
マットレスを選ぶ時にまず一番に考えるのは、「寝心地」でしょうか。お店に並んでいるものに少し横になってみて、合っているか合っていないかを決める。それを色々なマットレスで繰り返して、最も自分に合っていると思ったものを購入する、という選び方が多いかもしれません。
しかし、実はマットレス選びで大切なのは、ベッドに入って数分間の寝心地ではなく、目覚めた時の体の状態です。寝ている間に体を自由に動かすことができ、体の疲れを取ることができるマットレスを選ぶことが重要なのです。ポイントは、寝返りの打ちやすさ。今は色々なタイプのマットレスがたくさん販売されていますが、どれを選ぶと良いのか迷ってしまうという方に、高反発マットレスの素材に焦点をあててご紹介していきます。
反発力に優れた素材:高反発ウレタン
寝ているときの理想の背骨の形は、立っているときと同じ形と言われています。それを実現するのが、高反発のウレタン素材マットレス。日本では比較的よく知られている人気素材です。
そもそも高反発ウレタンとは?
家庭用の台所スポンジや接着剤、ジャージ、合成皮革の靴製品などにも使用されていて、日常生活で手に取ることも多いウレタン。もともとアメリカの化学会社が開発した化学繊維で、ゴムのような伸縮性・弾性を持っていることと、繊維の中では比較的軽いものであることから、機能性を重視した衣類などにも使用されています。元の長さの5倍以上伸びるという伸縮性の高さと、ゴムの4倍以上もあるという強度が大きな特徴です。
高反発ウレタンマットレスのここがすごい
日本でもある程度の歴史があるウレタン素材のマットレスは、体と接する面が細かいブロックに分かれていて、点や小さな面が並んでいる形のものが多いです。体をマットレス全面で支えるのではなく、この点や小さな面で支えることにより体圧が分散されるため、一箇所だけが沈み込んで疲れるということがありません。そしてしっかり体を支えてくれているため、寝返りを打ちやすいという特徴があります。
通気性が高く、よりしっかり体をサポート:ポリエチレンファイバー
ファイバー素材マットレスと言われてもピンとこない方も多いかもしれませんが、近年ランナーやスポーツをする方々の間で話題になっている、いま注目のマットレスです。
ポリエチレンとは?
プラスチックの素材でもあるポリエチレンは、加工しやすいという性質を持っており、食品の保存容器や、ラップ、バケツなどにも使われています。
ポリエチレンがはじめて作られたのは19世紀末。ドイツの化学者が別の実験を行っている最中に偶然発見したものだそうです。そしてそれから半世紀以上たって、ようやく商業利用されるようになりました。寒さに強く(マイナス20℃程度まで)、防水、電気を通さない、薬品への耐性が高い、油への耐性が高いといった強みのある素材です。
高反発ファイバーマットレスの特徴とは?
ポリエチレンを繊維状にしたものを絡ませてマットレスの形にしたのが、高反発ファイバーマットレスです。十分な硬さがあり、体圧がかかりやすい腰部分などをしっかり押し上げて圧を分散してくれます。繊維と繊維の間は空気なので通気性に優れていて、水洗いもできてしまうという優秀なマットレスです。
高級な天然素材:ラテックス
ラテックス、つまり天然ゴムで作られたマットレスは、やわらかく、しかも弾力があって反発力が高いという理想的な寝具です。
ラテックスとは?
ゴムの木類から取れる樹液や、その樹液を加工して作られる素材のことをラテックスといいます。ラテックスを採取するゴムの木を育てるには東南アジアの気候が最適だそうで、東南アジアは天然のラテックスゴムの産地として知られています。
高額商品でも人気が高い!ラテックスマットレスの魅力とは
やわらかく、寝る人に合わせてどのような形にも変わるため、誰が寝てもピッタリ体に合うラテックスマットレス。しかし、ただやわらかいだけではありません。ラテックスには弾力があるので、マットレスに接するすべての面から体を押し上げ、体圧を分散します。つまり、やわらかいのに高反発で、寝返りを打ちやすい理想的なマットレスなのです。
まとめ
ここでは3つの素材についてご紹介しましたが、他にも様々なタイプの高反発マットレスがあり、それぞれに良さがあります。マットレス選びのおおまかなポイントは、素材、硬さ、厚さ。毎晩ぐっすり眠って快適な毎日を過ごすために、ぜひ自分に合った高反発マットレスを探してみてくださいね。