ぐっすり眠っている赤ちゃんの寝顔は本当にかわいいですね。1日の半分以上を眠って過ごす乳児期の子どもにとって、質の良い十分な睡眠をとることはとても大切とされています。今回は、赤ちゃんの睡眠に最適な環境について見ていきたいと思います。
赤ちゃんは1日に何時間眠る?
乳児期の子どもの睡眠時間は1日12時間以上。生まれて3ヶ月くらいまでは2〜3時間おきに目を覚ましますが、生後4ヶ月〜半年くらいになると昼夜の区別ができてきて、夜に長い時間続けて眠るようになります。
大人と比べると眠りの浅い時間が長いため、少しのことでよく目を覚ますという特徴を持っています。
赤ちゃんはなぜ「寝相が悪い」?
大人と違って、赤ちゃんは寝ている間に体勢をよく変えます。布団の端から端まで色々な場所に転がっていって寝ていることもあるでしょう。それを「寝相が悪い」という言葉で表現することも多いですが、実は、赤ちゃんが寝ながらよく動くのには理由があります。
1.体温が高いため
赤ちゃんは、大人よりも暑がりです。特に寝ている間は暑くなるため、掛け布団から出たり、涼しい場所で寝ようと体勢を変えたりするのです。赤ちゃんが快適に眠るために、自由に動ける広めのスペースを用意してあげるのが理想です。
2.レム睡眠が長いため
人間の睡眠リズムには、眠りの浅い時間と深い時間があることが知られています。眠りの浅い時間がレム睡眠、深い時間がノンレム睡眠と呼ばれ、レム睡眠のときに寝返りを打ったり、動いたりすると言われています。赤ちゃんはレム睡眠の時間が長く、動く回数も多いため、いろいろな体勢になるのです。
赤ちゃんの睡眠環境を良くする方法とは?
1日の大半を寝て過ごす赤ちゃんも、生後半年くらいになると昼間に起きている時間が長くなってきます。この時期に正しい睡眠のリズムを作るためには、寝室の環境を整えることも重要なポイント。簡単に実践できる3つの事柄についてご紹介します。
1.カーテンで光を調節する
人間は朝日を浴びると目を覚まし、暗くなると眠くなります。それは赤ちゃんも同じ。生活リズムを正しく整えるために、毎朝太陽の光を浴びて体内時計をリセットするのが理想です。朝になっても部屋を暗いままにしていると、なかなか目を覚まさず生活リズムがずれてきます。きちんと光を浴びられるように、赤ちゃんが寝ていても決まった時間にカーテンを開けましょう。
また逆に、夜でも寝室の窓の外が明るいという環境で寝ている場合や、朝日とともに起きると早すぎる夏などは、遮光カーテンで光を調節してぐっすり眠れる環境を作ることをおすすめします。
2.温度や湿度を管理する
部屋の温度や湿度が合わないと、ぐっすり眠れない場合があります。最適とされているのは、夏は27度前後、冬は21度前後、湿度50%〜60%の環境。エアコンの風が直接当たらないように気をつけながら、室温や湿度を調節してあげると良いでしょう。
3.適した寝具を用意する
赤ちゃんの寝具というと、敷き布団、掛け布団、枕の3点セットが思い浮かぶかもしれません。今はいろいろなメーカーから出ているため、どのような寝具を選ぶと良いのか迷うこともあるでしょう。
寝具を選ぶ上で優先したいのは、赤ちゃんが快適に眠れるように作られているかどうかということ。掛け布団は、乳児にとっては暑すぎたり、重すぎたり、かけてあげてもすぐに布団から出てしまったりするため、使っていない家庭も多いようです。掛け布団ではなく、調節しやすい薄いブランケットなどを組み合わせたり、スリーパーとよばれる、洋服のように着て掛け布団の代わりにできる寝具を着せたりする方法もあります。
また、睡眠時間の長い赤ちゃんには、一箇所に負荷がかからないように体圧を分散してくれる寝具や、自由に動きやすいように体をしっかり支えてくれる敷き布団・マットレスがおすすめです。汗をよくかくので、洗える寝具も便利でしょう。
まとめ
赤ちゃんは、「寝ている間に昼間の記憶を定着させる」「寝返りで骨や筋肉のバランスを整える」とも言われています。できるだけ良い睡眠環境を用意して、成長を見守りたいですね。