2017.06.24

寄せつけず、すみつかせない!ダニ対策に有効なお手入れ方法とは?

暖かくなってくると気になるのが、布団のダニ。以前は布団を干せば退治ができるとも言われていましたが、近年はそれでは不十分だということがわかり、さまざまな対策グッズが登場しています。しかし、見えないことが多い虫であるだけに、十分な対策ができているか不安になることも多いのではないでしょうか。この記事では、効果的と言われる対策についてご紹介していきます。

そもそもどのような虫?

体長0.1ミリから1ミリという小さな生き物で、世界にはおよそ2万種いるとも言われていますが、日本の一般家庭にいるのはそのうちのほんの数種類です。布団やカーペットなどにすみついていると言われており、気にしてこまめに対策をしている人も多いでしょう。

適温多湿の環境を好むため、梅雨時から夏など気温や湿度が上がってくると、ダニにとっては理想的な環境になります。特に布団は水分を吸収しているうえに体温が伝わって適温を保っているため、絶好のすみかとなるのです。また、多くの布団は布や毛などの素材でできているので、その繊維の間はダニにとって都合の良い隠れ家になると言われています。

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ぜんそくの原因にも!?

ぜんそくの原因は人によって違いますが、ホコリやダニアレルギーでぜんそくになるケースも多いとされています。ダニの死骸を含んだホコリを吸い込むことによって咳が止まらなくなるというのが、ダニアレルギーによるぜんそく。8月から9月にかけてはダニの死骸が多く出るため、それが秋にぜんそく発作を起こす要因になっているとも言われています。

ぜんそく発作を起こさないために、家の中のホコリやダニをできるだけ減らしましょう。特に寝具についていると寝ている間じゅう吸い込むことになってしまうため、こまめなお手入れが必要です。

ダニ退治に有効なお手入れ方法とは?

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研究によりさまざまなことが分かってきたことに加え、ダニ対策の家電製品や道具なども次々と登場しています。いろいろな方法やグッズがありますが、その一部をご紹介します。

50度以上にあたためるのが効果的

一般的に、ダニは温度50度で死滅すると言われています。逆に言うと50度まで達していないと死滅しないため、天日に干すだけでは不足であるということが言えるでしょう。

そこで、布団の温度を上げるのにおすすめなのが布団乾燥機です。梅雨時や、仕事でなかなか外に干せない人が使う家電製品というイメージがありますが、多くの布団乾燥機は布団を50度以上にあたためる「ダニ対策モード」を備えているので、家庭で手軽に高温に温めることができます。

掃除機で吸う

最近の掃除機には布団用ヘッドがついていることが多く、また布団専用の掃除機も大変人気があります。布団やカーペットなどのダニを吸い取るためには、ゆっくりかけるのがコツ。1平方メートルあたり20秒と言われていますが、その程度のペースでゆっくり掃除機をかけるとダニを吸い取ることができるそうです。

ダニ取りシートを使ってみる

手軽で安全と言われているのが、ダニ取りシートです。小さいものなら10cm×15cmくらいのコットンなどでできているシートで、粘着剤がついています。食品添加物を使って食べ物のにおいをつけてあり、それにつられてダニが寄ってくると、粘着剤の効果で動けなくなるという仕組みです。殺虫剤などとは違って人にやさしい成分でできているため、赤ちゃんの布団のダニ対策などにも使われています。

布団は綿より合成素材

綿などホコリの出やすい素材の布団は、ダニにとってすみやすい環境です。また、ホコリと一緒にダニを人間が吸い込んでしまいやすいため、ぜんそくやアレルギーを持つ人が使用する場合は特に注意が必要です。ウレタンなどのホコリの出ない素材のものや、洗える布団であれば、安心して使用できるでしょう。

湿度を下げるためには布団干しも有効

布団を干すだけではダニ退治はできませんが、干すことによって湿気が減り、ダニにとってすみやすい環境ではなくなるという意味では、布団干しも有効です。ただし、取り込むときの布団たたきは、ダニ対策面でも、布団を守るためにも良くないとされています。また、取り込んですぐに押入れに入れてしまうと温かい布団にダニが寄ってきてしまうため、すぐに片付けるのではなく、温度が下がるまで置いておきましょう。

まとめ:目標は最小限に留めること

ダニを完全に排除するのは難しいですが、有効な道具や方法を使えばかなり減らすことができます。快適に眠るためにも、健康のためにも、布団選びやお手入れを工夫して、良い睡眠環境を整えましょう。

 

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