曇りや雨の日に、だるさや睡眠不足といった体調不良を感じたことありませんか?天候と体調には関係があるのではないかと昔から言われていましたが、近年は「気象病」などという言葉も登場し、話題にのぼる機会が増えてきました。
今回は、天気の悪い日の体調不良について紹介していきます。
低気圧が体の不調を引き起こすって本当?
天候が原因の体調不良は実態としてまだよく分かっていませんが、気圧の変化が原因になっているのではないかと考えられています。健康気象アドバイザーの舟久保恵美氏は、気象病のメカニズムについて以下のように言及しています。
気圧の変化が気象病を引き起こすのは、「内耳にある“気圧センサー”からの情報に体が適切な対応をできないから」。まだ研究段階ではあるが、体の平衡感覚をつかさどる内耳には、気圧の変化を感知し、脳に信号を送るセンサーがあるとされている。
本来、センサーは気圧の変化に体を順応させるためにあるが、「普段から自律神経が乱れやすい人だと、センサーからの信号を受けて脳が混乱してしまうことがある」
<参照:天気の変化で不調を感じる「気象病」 対処法は(NIKKEI STYLE)より引用>
天候による体調不良改善の鍵は日々の生活にある!?ポイントを4つ紹介
天候に起因する体調不良を改善する方法はあるのでしょうか。一般的に、体の不調を改善するためには、まずは睡眠をしっかりとって体調を整えるのがポイントになると考えられています。
規則正しい生活を送る
夜更かしや昼夜逆転といった不規則な生活は、体調不良を引き起こしやすいと言われています。早寝早起き、しっかりと睡眠をとるなど、日頃から規則正しい生活を心がけましょう。
適度な運動やストレッチを習慣にする
運動をすると、筋肉や呼吸器系の内臓が活発に動き、体のバランスが整うと言われています。部屋の中で簡単にできるストレッチや、ウォーキングなどでもじゅうぶん効果がありますので、続けやすい運動を無理なく取り入れ、ぜひ継続しましょう。
冷房の効かせすぎに注意する
冷暖房のきいた部屋に長時間いると、体温調節機能が正常にはたらかなくなり、体調をくずしやすくなります。冷房の使いすぎに注意しましょう。
天気予報をこまめに確認する
天気が悪くなりそうな日を天気予報で把握しておくことで、早めに対策を打つことができます。天気だけでなく気圧を確認できるアプリもあるので、活用しましょう。
番外編:耳のマッサージで症状の緩和が期待できる!?
耳のまわりのマッサージで血行を良くすることで、気象病の症状を緩和させることができると言われています。簡単なマッサージ方法をご紹介します。
1.耳たぶより少し上を水平方向に5~10秒引っ張ります。これを数回繰り返します。
2.耳たぶの後ろにある骨のへこみ(顎関節)を斜め上に向かって30秒ほど押します。
椅子に座ったままできる簡単な方法です。1日3回を目安に、ぜひ行ってみてください。
まとめ:規則正しい生活を送り、気象病を未然に防ごう
天候に起因する体調不良についてご紹介しました。
規則正しい生活は、健康の基本です。毎日を元気に過ごすために、まずは日頃の生活スタイルを見直してみませんか?