「寝ている最中に何度か起きてしまうようになった」「寝た感じがせずにいつもぼーっとするようになった」と感じることはありませんか?もしかしたらそれは、年齢によるものなのかもしれません。年齢によって睡眠の質は変化するため、ぐっすり眠るためには年齢に合わせた睡眠時間・サイクルを考える必要があります。
そこで今回は、良質な睡眠をとれずに悩んでいる方のために、年齢によって適切な睡眠時間が変わる理由や年齢別の適切な睡眠時間をご紹介します。
年齢別のベストな睡眠時間と睡眠方法
自分に適した睡眠時間をご存知でしょうか?本来であれば、自分に適した睡眠時間は自分で試してみるのが一番です。睡眠時間ごとに翌日の昼間の生活を確認し、一番快適だったのが自分に適した睡眠時間と結論づけられます。ただし、これを判断するには長期間にわたって実験する必要があるため、現実的とは言えないでしょう。
そこで、年齢別の適した睡眠時間と睡眠方法をご紹介します。これはあくまでも一般的な数値ですので人によって異なりますが、睡眠不足などで悩んでいる方は、まずはこの目安時間で試してみることをおすすめします。
10代(成長期)
ベストな睡眠時間:約8~10時間
成長期である10代の人には、睡眠がとても大切です。いくら寝ても寝不足で朝すっきり起きられない、一度寝るとなかなか起きられないといった症状に見舞われるのも、10代が多いです。
睡眠を妨げる要因はできるだけシャットアウトしましょう。ブルーライトなどで睡眠を妨げるスマートフォンやパソコンは、寝る前には見ないようにすることをおすすめします。
20代〜50代前半(成人)
ベストな睡眠時間:約7~9時間
20代〜40代は働き盛りの年代で、体力もあるため無理をしがちです。しかし、睡眠時間が7時間より短いのは、寝不足です。ワシントン州立大学の研究チームが行った睡眠の実験で、7時間以下の睡眠では認識能力が2日徹夜した人と同等まで低下するという結果が出るなど、睡眠不足が日常生活に大きな支障をきたすことがわかっています。仮眠をとる、夜遅くまでお酒を飲まないなどして、睡眠時間を確保しましょう。
50代後半〜(中年・高齢者)
ベストな睡眠時間:7~8時間
仕事環境が変わることもあり、生活リズムが崩れがちなので注意が必要な年代です。仕事を引退した後は特に、昼寝をしてしまって夜眠れなくなるということも起こりがち。日中よく体を動かし、夜ぐっすり眠れる環境を作りましょう。
<参照:NPO法人「アメリカ睡眠財団」(NSF)|「私たちは実際のところ何時間睡眠が必要なのか?」>
まとめ:年齢に合った睡眠方法で、良い睡眠をとろう
良質な睡眠をとる上で大切なのは、自分の今の体調や年齢などを踏まえて睡眠サイクルを作っていくこと。必要な睡眠時間は、年齢によって、その人によって違いますので、自分の体調とよく向き合って、適切な睡眠時間を確保しましょう。