2018.01.25

睡眠に効果あり!?体の不調を整えるツボについて解説

睡眠に効果あり!?体の不調を整えるツボについて解説

肩こりや疲れが出たときに押すツボ。体の様々な場所にあると言われており、特に足の裏はほとんどの場所がツボとも言われるほどです。ツボの効能についてはまだ科学的根拠はしっかり解明されていませんが、WHO(世界保健機関)でもその効果が認定されているほどポピュラーなものになってきており、今では世界中で様々な効果効能が期待されています。

そもそもツボとは?

ツボは、正式な名前を「経穴」といいます。経穴の数は全部で670とも1,000以上とも言われていますが、WHOが認定しているのは361箇所。この361箇所は、鍼をうつことで頭痛、リウマチ、眼精疲労、神経痛などに効果があるということが認められました。東洋医学がこのような形で認められるというのは、少し以外な印象を持つ方も多いのではないでしょうか。

経穴は、神経の通り道にある交差点のような場所。循環が悪く滞ってしまうとどの方向からも動かなくなってしまうため、滞った部分を解消する必要があります。それがツボ押しです。

睡眠に良い影響が期待されるツボとは?

自律神経には交感神経と副交感神経があるということはすでにご存知の方も多いでしょう。昼間、活動をしているときは交感神経が優位になっています。夜になると副交感神経が優位な状態に切り替わり、体温が低くなって眠りやすい状態になります。

しかし、夜遅くまで仕事をしていたり、激しい運動をしたり飲酒をしたりといった要素があると、交感神経が優位になったままの状態で夜を迎えることになり、それによって眠れなくなったり眠りが浅くなったりということが起こってしまうのです。

うまく眠れないときに効果的とされるのが、ツボ押しです。適切なツボを押すことで自律神経が整い、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになるということが期待されています。

睡眠に良い影響が期待される頭まわりのツボ

睡眠に良い影響が期待される頭まわりのツボ
完骨(かんこつ)

耳の後ろに骨があり、その骨の斜め下にくぼんだ場所があります。ここが完骨です。
不眠や寝不足など、ぐっすり眠れないような時はここがかたくなっていることが多いため、押してほぐすと楽になるでしょう。

百会(ひゃくえ)

頭の上にあり、左右の耳を結んだ線の上にあるツボです。有名なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
万能なツボと言われ、自律神経の乱れ、不眠、頭痛、肩こりなどの改善が期待されています。

風池(ふうち)

後頭部のちょうど中央から指2本分外側にあるツボです。
ここに刺激を与えることによって血液の循環が良くなるため、不眠、首や肩のコリ、めまいなどに良いと言われています。このツボは、鍼をうってすぐに患者が眠ってしまった例もあるというほど不眠への効果が期待できるツボですが、同時に、昼間に眠くなったときに眠気を覚ましてくれる効果もあるようです。

安眠(あんみん)

耳の後ろに、下に向かってとがっているっている骨があります。そこから指1本分下に下がったところにあるツボです。完骨より少し耳側にあります。
不眠や寝不足、頭痛、肩こりなどにも良い効果が期待されています。

睡眠に良い影響が期待される爪のまわりのツボ

睡眠に良い影響が期待される爪のまわりのツボ

爪の生え際のツボは、自律神経のバランスを整えるのに効果があるとされています。爪のまわりをもみほぐしたりして刺激を与えます。仕事中などに眠気におそわれた際にも役立つ便利なツボなので、覚えておくといざというときに役にたつでしょう。

睡眠に良い影響が期待される足の裏のツボ

睡眠に良い影響が期待される足の裏のツボ
湧泉(ゆうせん)

足の指を曲げて「グー」のようにしたときに、少しくぼみができる箇所があります。そこにあるのが湧泉です。
不眠、頭痛、肩首のコリ、血行改善にも効果が期待されています。

失民(しつみん)

足の裏のかかとちょうど中央にあります。
不眠、精神的な疲労、のぼせなどに効果があると言われています。

ツボの見つけ方

ツボには多くの神経が集まっており、それらは骨に守られるように囲まれています。ツボは、骨に沿って指を移動していって最後に骨がくぼむところにあります。そこを押してみて硬かったり痛かったりする場合は滞っている可能性が高いので、押したりもみほぐしたり、また温めたりすることで効果があらわれると言われています。痛いと感じるまで力を入れるのは強く押しすぎなので、適度に「気持ちいい」という程度にとどめておきましょう。

ツボ押しに最適なタイミングは?

ツボ押しの効果が最も出やすいのは、入浴中や、入浴後すぐで筋肉の緊張がとれている状態のときと言われています。食事の直後を避け、少しぬるめのお湯にある程度の時間つかっているのが効果的な入浴法。体をよく温めてから調子の悪い箇所のツボを押すと、効果的です。

まとめ

睡眠に良い影響があるとされるツボをご紹介しました。1箇所のツボを刺激することによる影響範囲は、睡眠だけでなく多岐にわたります。体調や状態によっては良くない影響を与える可能性もありますので、専門家の指導のもとで実施することをおすすめします。

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