冬になると、手足がなかなか温まらずに眠れないという方もいるのではないでしょうか。実はこの冷え性は、睡眠不足や体のだるさなどの悩みと関連しています。
今回は、この冷え性と睡眠不足、体のだるさの関連性や対策について紹介していきます。
冷え性と睡眠不足は相互に作用している?
眠りに入るときは、手足の温度が上がります。これは、就寝前に末端の体温を上げることによって身体にたまった熱を体外に放出し、体温を下げて体を「休息モード」に切り替えるためです。ところが、冷え性の人は日中の体温が低いため、寝る時に体温を下げようとしても、体がこれ以上体温を下げないように働きかけてしまいます。それによって、体が休息モードに切り替わらず眠れないということが起こってしまうのです。
体がスムーズに休息モードに入れないと、ベッドに入っても眠れなかったり、質の良い睡眠がとれず睡眠不足になったりしてしまいます。さらに体の様々な不調を引き起こすなど、冷え性は体に様々な問題を引き起こしてしまうのです。
では、体の冷えを防ぐ方法はあるのでしょうか。
冷え性の人に共通しているNG行動
冷え性の人は、共通してあるNG行動をしてしまっています。代表的なものを3つご紹介しますので、当てはまる方はぜひ生活習慣を見直してみてください。
運動不足
日頃から運動をしていないと、筋肉が活発に動かなくなり血行不良につながります。デスクワーク中心の仕事をしている人や、車の運転で長時間同じ姿勢になってしまう人は、さらに血流が滞りやすくなってしまうため、より注意が必要です。
水分を摂りすぎている
冷え性が水分の摂りすぎと関連があるというのは、あまり知られていないかもしれませんが、夏に冷え性に悩まされるようなら水分の過剰摂取にも注意をしてみましょう。特に運動不足の人は内臓の血流も悪くなっているため、腎臓や膀胱の代謝機能が下がっていて冷えにつながっている恐れがあります。なお、水分とは単に飲み物をさすだけでなく、食べ物に含まれる水分も該当します。
締め付ける服装を着ている
身体を締め付けるような服装を好んでいる人は要注意。締め付けがある洋服はピタッとしていて温かいように感じますが、実は血行を悪くするため冷えの原因になっていることがあります。ぜひ洋服を見直してみてください。
これで睡眠不足や体の不調を解消!体の冷えを予防する方法
ここで、冷え性の予防方法を5つご紹介します。冷え性の改善により、睡眠不足や肩こりの緩和も期待できるでしょう。
1.適度な運動やマッサージをする
体を動かすことにより、冷え性の改善が期待できます。わざわざ運動をしなくても、エレベーターではなく階段をつかったり、寝る前の数分に軽くマッサージをしたりする程度でも有効です。
2.体を温める食べ物や飲み物を選ぶ
生姜、にんにく、にら、かぼちゃ、たまねぎといった食べ物は、血流を良くして身体を温めるといわれています。食事の基本は栄養バランス。いろいろな食材を取り入れるのが理想ですが、そのときに少し気にして、体をあたためる食材を取り入れてみましょう。
3.布団や毛布で温度調節をする
冷暖房は温度調節をしやすいですが、冷えだけでなく乾燥の元にもなります。なるべく布団や毛布などで体温を調節するのがおすすめです。ただし、どうしても暑かったり寒かったりして眠れない場合は、体の負担のない範囲で使用するのも良いでしょう。
4.湯船に浸かる
入浴は、体調をととのえるのにとても良い効果があります。血行を良くすることによって冷えの改善が期待でき、乾燥肌対策にもなります。疲れているとお湯を張るのが面倒に感じられることもあるかもしれませんが、毎晩ゆっくりお風呂につかるのがおすすめです。
5.下半身を温める
人間のカラダの筋肉の約70%は下半身に集まっていると言われており、下半身が冷えてしまうと、全身の血流が悪くなってしまうのです。特に腰は冷えやすいので、冷やさないように注意しましょう。
まとめ
冷え性は、単に手足が冷えるだけでなく、ぐっすり眠れないといった睡眠トラブルや体のだるさなどの原因にもなります。ぜひ生活習慣を見直して、少しずつでも改善していきましょう。