赤ちゃんは寝るのが仕事。特に生まれてから半年くらいの間は、1日の多くの時間を寝て過ごします。睡眠は、寝ている間に記憶を定着させ、体を成長させるのにとても大切。しかし、赤ちゃんは自分で危険を察知できないため、目を離したすきに落下などの事故が起きてしまうのもまた事実です。
我が子を守るために日頃から予防策をしっかりとり、ぐっすり眠れる環境を作ってあげましょう。
月齢によって睡眠リズムが変化する?
赤ちゃんの睡眠リズムは月齢によって変わっていきます。生まれたばかりの新生児は1日の大半を寝て過ごしますが、眠りが浅く、1回の睡眠時間は約3時間程度です。成長するにつれて睡眠時間が少しずつ減っていき、生後半年くらいになると昼間起きている時間が増えると同時に夜はまとまって長く寝るようになっていきます。運動能力もどんどん高くなっていきます。
さらに大きくなっていくにつれて消化器官や膀胱が発達し、離乳食を始めるころには授乳やおむつ交換の頻度が少なくなっていきます。
赤ちゃんを寝かせる時によく起こる事故3つ
赤ちゃんは不測の動きをするため、睡眠中に思わぬ事故が起こることもあり、常に注意が必要です。よくある代表的な3つの事故を紹介します。
転落・落下による怪我
寝ている間、寝返りなどによって誤ってベッドから転落してしまうことがあります。ベッドの端に寝ていたり、柵がついていないベッドで寝ていたりするとこういった事故がよく起こります。
うつぶせ寝による窒息や呼吸困難
赤ちゃんが寝返りを打った時に、布団に顔が埋もれて口が塞がると窒息してしまう危険性があります。また、授乳後お腹のなかに空気が残ったままゲップをせずに寝かせる、と吐き戻しによって窒息することもあります。
股関節の脱臼
生まれたばかりの赤ちゃんは股関節が不安定なため、寝かせるときやおむつ交換の際に不自然な体勢をとらせてしまうと、脱臼してしまうことがあります。抱っこ紐などを使っているときも同様に注意が必要です。
赤ちゃんを安全に寝かせるためにしておきたいこと5つ
赤ちゃんを安全かつ快適な環境で眠らせるためには以下の5つのことに気をつけましょう。
1.柔らかすぎる寝具を使わない
柔らかすぎる寝具を使うと、赤ちゃんの体が沈み込んで窒息に繋がる危険性が高くなります。背骨や腰に負担がかからず、また体が沈み込まない硬さの寝具がベストです。
2.柵を取り付ける
ベビーベッドには柵を取り付けましょう。寝返りをしない時期でも、動いてベッドから落ちることはあります。大人用のベッドで一緒に寝る場合はベッドを壁につけ、壁側に赤ちゃんを寝かせると落下のリスクを大きく減らすことができます。
3.布団をかけすぎない/室温をあげすぎない
赤ちゃんは新陳代謝がとても良く、大人よりも体温が高いという特徴があります。寒そうだからと布団をかけすぎたり、厚手の服を着せたりすると、汗をかいて風邪をひいてしまうこともあります。目安は、大人よりも1枚薄着くらい。赤ちゃんはまだ対応調節が自分ではうまくできないため、よく観察して脱ぎ着させることをおすすめします。
4.無理に寝姿勢を直さない
寝ている赤ちゃんの寝姿勢を無理に変えるのはやめましょう。無理に動かそうとすると目を覚ましたり、股関節が脱臼したりする恐れがあります。必要がなければ、自由に寝かせておいてあげることをおすすめします。
5.夜は極力テレビをつけない
昼夜の区別をしっかりつけるために、夜は静かな環境で寝かせましょう。テレビの音や光は、私たちの想像以上に赤ちゃんにとって大きな刺激になります。昼間はにぎやかなところで寝かすのも良いですが、夜はできるだけ外の光や音が入らない部屋で寝かせるのがおすすめです。
まとめ
赤ちゃんの睡眠ケアについてご紹介しました。赤ちゃんの成長には睡眠がとても大切。安全にぐっすり眠れる環境を用意してあげましょう。また、事故を防ぐためには、寝ている間も大人が常に見守っていることが大切です。