私たちは、寝ている間に大量の汗をかくと言われており、その大量の汗を吸い込んだマットレスをお手入れせずに放置していると、カビが生えてしまう可能性があります。また、梅雨や夏など高温多湿な時期にお手入れを怠ると、マットレスやフローリングにカビが生えてしまうこともあるでしょう。
もし、いま使っているマットレスにカビが生えてしまったら、そのカビは取り除けるのでしょうか・・・?今回は、マットレスにカビが発生する原因、対処法と予防法についてご紹介します。
マットレスにカビが出来てしまう原因は?
マットレスにカビが生えてしまう原因は主に2つあります。1つ目は、吸い込んだ汗が外に逃げられずに残ってしまうこと。そして2つ目は、マットレスの表面と裏面に温度差によるもの。人が乗っている側(表面)は熱で暖かくなりますが、床と密着している面は冷たいままのため、その温度差によって結露ができてカビが生えやすくなるのです。
マットレスのカビを取り除く方法
マットレスのカビは、以下の2つのステップである程度除去できると言われています。
・カビの殺菌
・カビによる変色の除去
ただし、マットレスの材質などにより合わない可能性もありますので、じゅうぶん注意してお試しください。
カビの殺菌方法:消毒用のエタノールかオキシドールで除菌する
ポイントは、雑巾を少しゆるめにしぼって叩き拭くことと、残さずしっかりと拭き取ることです。
【殺菌の手順】
1.カビの部分にエタノールかオキシドールを少ししっとりするくらい染み込ませて、1時間ほど放置します
2.雑巾をぬるま湯に浸して拭き取ります
3.湿らせたところをドライヤーなどで乾かして、風通しの良いところに干します
カビの除去方法1:黒い斑点には塩素系漂白剤を使う
マットレスに、カビによる「黒い斑点」ができてしまった場合、落とすには漂白剤などの強い洗剤を使う必要があります。漂白剤にもいくつかの種類がありますが、おすすめなのはキッチン用の塩素系漂白剤。お風呂用のカビ除去剤は強すぎてマットレスが傷み、衣類用漂白剤では弱すぎてカビが落ちにくいため、キッチン用が最適です。
【除去の手順】
1.漂白剤を黒い斑点にしっかりと染み込ませ、色が落ちるまで待ちます
2.雑巾をぬるま湯に浸して拭き取ります
3.湿らせたところをドライヤーなどで乾かして、風通しのよいところに干します
ポイントは、丁寧に行うことと、使用した漂白剤を全てしっかりと拭き取ること。マットレスの材質によっては使えないことも多いので、注意書きをよく確認し、じゅうぶん注意してお試しください。
カビの除去法2:クリーニング業者に頼む
カビを自力で落とすのが難しい場合は、クリーニング業者に頼むのも一つの方法です。最近はマットレスなどのカビ除去・殺菌に特化したクリーニング業者もあり、利用者が増えています。ほとんどの場合は出張クリーニングで移動費もかかるため、できるだけ近場の業者を選ぶと良いでしょう。
マットレスのカビを予防する方法は?
カビは、できてしまうと対策がとても大変になってしまうため、できるかぎり発生させないように日頃から対策をしておくことが重要です。
対策1:マットレスをフローリングに敷くなら、除湿シートなどを使う
今はフローリングの上に直接敷けるマットレスがありますが、フローリングに直敷きをする場合、正しくお手入れをしないとカビが発生しやすくなってしまいます。その場合は、マットレスとフローリングの間に除湿シートを敷くことで環境がかなり良くなります。
対策2:朝起きたらマットレスを立てて干す
朝起きたらすぐにマットレスを立てかけて干すことで、カビの問題は大きく改善します。重くて大きいマットレスは干すのが難しいため、扱いやすいタイプのマットレスを選ぶのもポイントです。
対策3:寝室の湿度に注意する
冬の乾燥する時期は特に寝室の湿度を上げることに注力しがちですが、マットレスにとっては高湿度な環境は大敵。湿度を不必要に上げすぎないように注意しましょう。また、こまめに換気をして空気を循環させるのも有効です。1日に何度か換気をしましょう。
まとめ
マットレスのメンテナンスは面倒なイメージがありますが、毎日干すだけであればそれほど負担にはならないでしょう。日頃から少し気をつけて、マットレスをカビから守りましょう。