私たちが日常的に使っている布団やマットレス。そのお手入れ方法や豆知識など、知っているようで意外と知らないことも実は多いのではないでしょうか。そんな布団・マットレスなど寝具にまつわる10の雑学をご紹介します。
布団・マットレスなど寝具にまつわる雑学10選
1.「布団たたき」の正しい使い方
干した布団を取り込むとき、布団たたきでバンバンと強くたたいていませんか?これはよく見る光景ですが、これ実は間違った布団の使い方。強くたたくと、布団の中の綿がちぎれて劣化させてしまいます。ちなみに、たたいた時ホコリが舞っているのように見えるのはちぎれた布団の繊維。布団たたきで布団をなでるようにして、表面のホコリやダニなどを払って落とすのが正しい使い方です。
2.東京23区で最も多い粗大ごみは布団・マットレス
東京23区で粗大ゴミを調べたところ、群を抜いて多かったのは布団・マットレスとのこと。2017年に出された粗大ゴミのうち、約95万枚は布団・マットレスだったそうです。2位の箱物家具は78万個なので、布団・マットレスは2位を大きく引き離して1位であったことがわかります。なお、上位3位までの順位は2015年から3年間ずっと変動しておらず、布団、箱物家具、椅子の順番なのだそうです。
3.JRの仮眠室には自動起床装置がついている
終電担当の駅員は、翌日の始発も担当するという重要な役割を担っています。終電が終わっており電車もなく家に帰ることができないため、その晩はJRの仮眠室に宿泊します。ここに設置されているのが、「定刻起床装置やすらぎ」という目覚まし。この目覚ましは音が鳴るタイプのものと異なり、セットした時間になると敷布団の下に空気を入れて身体を揺らすことで起こすというもの。JRだけでなく、消防署などでも採用されているそうです。
4.世界で最も高価なベッドはいくら?
最も高価なベッド、いくら位すると思いますか?イギリスのデザイナーブランドが作ったこのベッドには、24カラットの金、天蓋には桜の木、ファブリックにはイタリア製のシルク、コットンが使われており、価格は日本円にして約5億3000万円もするそうです。製造に3ヶ月もかかると言われるこのベッドは、現在世界に2台存在し、うち1台は購入されています。
5.布団と英語の「futon」は別物?
英語にも「futon」という言葉があります。しかしこの「futon」は、ソファーベッドを指す言葉。日本の布団を意味するのではありません。なお、英語で敷き布団は「Japanese soft futon mattress」、掛け布団は「comforter」「quilt」「coverlet」と表現されています。
6.「寝具製作技能士」という布団に関する国家資格がある
「寝具製作技能士」という資格をご存知ですか?学科試験と実技試験があり、実技では「かいまき」や「掛け布団」を制限時間内に製作します。1級と2級があってそれぞれ受験資格が定められており、2級は実務経験2年以上、1級は2級取得から実務経験2年以上でその資格が与えられます。
7.日本最古のベッドは?
日本はベッドの歴史が浅いというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は奈良時代には聖武天皇が木製のベッドを使っていたといわれており、正倉院に保管されています。現在のベンチのような構造で、そこに畳のようなものを敷いて寝ていたそうです。
8.ホテルのベッドに敷いてある気になる帯の正体
ホテルのベッドに必ずと言ってよいほど置いてある帯。この気になる帯の正体は、「ベッドスロー(ライナー)」とよばれており、土足でベッドの上に横になったときにシーツが汚れるのを防ぐという役割を持っています。ただし日本は土足厳禁の文化が根付いているため、ベッドメイキングが終わったことを示すために使われています。
9.タオルケットという言葉は海外では通じない
夏によく使われるタオルケット。この言葉は英語のようなイメージがありますが、これはタオルとブランケットという2語を組み合わせた和製英語。海外では通じません。英語では、「cotton blanket」または「bath sheets」と言います。
10.毛布生産量日本一は?
毛布の生産量日本一は、大阪府の泉大津市。なんと日本製毛布のシェア90パーセントという「毛布のまち」です。その歴史は古く、江戸時代17世紀頃から綿の生産・加工が盛んだったとか。そして明治20年に日本初の毛布を開発し、以降長きにわたって国産のほとんどの毛布を生産し続けています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日紹介した布団やマットレスにまつわる雑学、あなたは一体いくつ知っていましたか?毎日無意識に使っている寝具にも、楽しい情報はたくさんあります。 機会があったら、ぜひどこかで披露してみてくださいね。