暖かくなったり涼しくなったりと寒暖差のある季節の変わり目は、昼間と夜、寝る前と明け方の温度差が大きく、日によっても大きく変わることがあります。春から夏にかけてのこの時期は、どのような寝具を用意すれば良いのか、冬用布団はいつ片付ければ良いのか、そして冬用布団の収納方法など、布団に関する悩みが増える時期でもあります。
今回は、季節の変わり目の寝具選びと、冬用布団の収納方法について解説していきます。
季節の変わり目の布団選び
掛け布団は調整しやすいもの
寒暖差のある季節の変わり目は、暖かい時と寒い時と両方に対応できるように準備が必要です。2枚重ね布団を使っている場合は、2枚に分けておけば調整しやすいでしょう。厚手の冬用布団を使っている場合は、冬用布団と肌掛け布団の2枚用意しておくと安心です。
暖かくなってもまた寒くなる日もあるので、冬用布団の片付けは本格的に暑くなるまで待った方が良いでしょう。
敷布団やマットレスは反発力の高いもの
季節の変わり目の寝具というと掛け布団に気を取られがちですが、実はもう1つ重要なのが、敷布団やマットレス。背中の下の熱や汗がこもると、暑くて寝苦しくなったり、汗が明け方に冷えたりと、体調不良を引き起こす原因になるため、熱や汗がこもらないように対策が必要です。熱や汗を発散させるためには、通気性の良いマットレスや、寝返りをうちやすいものがおすすめです。
そして、この時期になるともう1つ出てくるのが、冬用寝具の収納問題。なかでも注意が必要な、羽毛布団や毛布のお手入れや管理についてご紹介します。
羽毛布団の収納方法
羽毛はデリケートな素材。次の冬まで保温性とかさ高をキープするためには、丁寧なメンテナンスと保管がポイントです。
1.カバーを洗濯し、羽毛布団を干す
布団カバーを外して洗濯し、布団は、干すか布団乾燥機でしっかり乾燥させてから片付けます。外に干せる場合は日の出ている時間に外に干し、布団乾燥機の場合はダニコースなどで念入りに乾燥させるのが理想。もし可能であれば、布団クリーニングに出すのもおすすめです。
2.布団袋などに入れる
汚れやほこりなどを防ぐために、布団袋などに入れて収納します。購入時に不織布の袋に入っていた場合は、その袋を保管用に使うのもおすすめ。カビなどを防ぐために、通気性の良い袋を用意しましょう。
3.羽毛布団はできれば一番上で保管
羽毛布団は上にものを乗せるとつぶれてしまうため、できれば押入れの一番上に乗せるのが理想。複数の羽毛布団を同じ場所に収納するなら、布団袋に入れて縦に収納すると、重ねることなく収納できて便利です。
布団圧縮袋の注意点
布団の収納は場所をとるため、コンパクトに収納するために圧縮袋を使っている家庭もあるでしょう。圧縮袋は改良されてどんどん進化していますが、注意点もあります。
圧縮袋はとても便利なアイテムではありますが、通気しない素材でできているため、布団に湿気や汚れが残っていると菌やダニなどが繁殖しやすいというデメリットがあります。また圧縮により羽毛を潰してしまうため、圧縮前のかさ高に戻らない可能性もあり、特に羽毛布団に使う場合は注意が必要です。羽毛布団用の圧縮袋なども販売されていますが、説明などをよく読んでから使用しましょう。
毛布の収納
1.洗うかクリーニングに出す
毛布は干して収納するという家庭も多いかもしれませんが、カバーをかけずにそのまま使うことが多い毛布には、実は汗やホコリなどが多く付着しています。可能であれば、干すだけでなく一度洗ってから収納するのが理想です。
洗濯機で洗えるタイプであれば家庭で洗うか、コインランドリーを利用するのもおすすめ。洗えない素材であればクリーニングに出して清潔に保管しましょう。
2.収納袋に入れる
毛布も、通気性の良い収納袋に入れて保管しましょう。カビやダニ、ほこりを防ぐためには、綿や不織布などのケースがおすすめ。筒型に丸めて立てて収納できるタイプのものも販売されています。
まとめ
季節の変わり目の寝具選びと、保管方法についてご紹介しました。
保管時に少し手をかけてメンテナンスするだけで、大切な布団を長持ちさせることができます。家庭でのメンテナンスや管理が難しい場合は、布団クリーニングに出してそのまま保管してもらえるサービスの利用もおすすめです。