海外旅行、長旅で避けられないのが車中泊、機内泊。飛行機や車の中で眠れず困っている方も多いのではないでしょうか?しかし、到着後の旅行を楽しむためにも、帰宅後すぐに生活リズムを元に戻すためにも、車中や機内であってもできる限りしっかり睡眠をとっておきたいところです。
今回のコラムでは、車中泊・機内泊でぐっすり眠るコツと注意点についてご紹介していきます。
車中泊では8割、機内泊では3割が睡眠に不満を感じている!?
「バスラボ」が夜行バスユーザー800人にとった調査において、「夜行バスで眠れない」と回答している人が79%にのぼり、また航空チケット予約サービスの「エクスペディア」が行った別の調査では、「フライト中にストレスを感じるのはどんな時?」という質問に30%の人が「眠れない」と回答しました。多くの人が車中泊、機中泊で悩んでいることが判明したという結果が出ています。
では、車中泊や機内泊ではなぜ満足な睡眠をとることができないのでしょうか?その一番の問題は、姿勢です。車中泊や機内泊では座席で眠ることになりますが、座って寝る状況では、疲労回復の役割を持つ「寝返り」をうつことができず、腰や背中が痛い、凝るという状態になって、眠りを妨げてしまうのです。
車中泊・機内泊での注意点
では、車中や機内で少しでも快適に眠るために、どのような点に注意すると良いのでしょうか?以下に2つご紹介します。
エコノミー症候群に注意
エコノミー症候群は、ずっと同じ姿勢でいるために足の血流が悪くなって血栓ができ、肺の静脈を詰まらせてしまう症状のこと。正式名称は「静脈血栓塞栓症」といいます。時々立って動いたり、こまめに水分を摂取したりすることで予防できます。眠る時はできるだけ足をあげた姿勢をとると良いでしょう。
一酸化炭素中毒に注意
冬に自家用車で車中泊をする場合は、一酸化炭素中毒に気をつけましょう。暖房をつけるためにエンジンをかけると、一酸化炭素が排出されます。外気温が低いと、車の排気ガス浄化装置が正常に作動しないなどの原因で車内に充満してしまう場合があります。
一酸化炭素は無味無臭の気体のため、車の中に充満しても気付かない場合がほとんどです。中毒になると最初は軽い頭痛や吐き気を感じる程度ですが、悪化すると後遺症が残る場合もある恐ろしい中毒です。車内用の一酸化炭素警報器なども販売されていますので、冬に車中泊をする場合は用意しておくと安心です。
これでぐっすり!車中泊・機内泊で便利なグッズ
車中泊、機内泊で快適に眠るにはどのような対策が有効なのでしょうか?以下にまとめてみました。
耳栓
どうしても、周囲の音が気になるようであれば耳栓を活用しましょう。ノイズキャンセリングタイプの耳栓は騒音をカットできておすすめですが、緊急時のアナウンスなどを聞き逃す可能性があるので注意が必要です。
ネックピロー
夜行バスや機内では、座席のリクライニングに限度があり、どうしても首や背中、腰が痛い状態になってしまいます。ネックピローは頭の後ろに置くだけでなく、背もたれと腰の間に挟む使い方もできるため、コリ防止に非常に役立ちます。
マスク
車内、機内は乾燥しているため、鼻の中が痛くなったり喉が乾いたりします。鼻や喉の乾きで目覚めないように、マスクを活用しましょう。
携帯用マットレス
フルフラットタイプの車などに寝る場合は、持ち運べるタイプのマットレスを持ち込むのもおすすめ。高反発の薄いマットレスなどを敷くだけでも寝心地がアップし、睡眠の質が上がるでしょう。
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まとめ
旅行好きの方におすすめの、車内泊や機内泊で少しでも快適に眠る方法をご紹介しました。車内泊・機内泊ではぐっすり眠るのは難しいですが、翌日のことを考えれば少しでもしっかり眠りたいところ。しっかり準備をしていけば、ある程度は睡眠環境が変わります。ぜひ参考にしてみてください。