朝目が覚めると手足がビリビリしびれていた、という経験はありませんか?思い当たる原因がないのに手足にしびれを感じる場合は、まず原因を調べましょう。寝起きの手足のしびれは睡眠環境に起因していることも多く、その場合は睡眠環境の改善で改善する可能性があります。
この記事では、寝起きで手足がしびれる原因とその対策についてご紹介します。
しびれはどのようにして起こる?
手足のしびれは大きな痛みではありませんが、ビリビリして非常に不快です。このしびれ、一体どのようにして起こっているのでしょうか。
しびれは、末梢神経が圧迫されることにより生じると言われています。末梢神経がなんらかの理由で圧迫されて機能が低下すると、体に電流を流してその異常を知らせます。これが、しびれです。
正座をして足がしびれるのは、足の神経が圧迫されるため。腰や肩、首で発生するしびれは、同じ姿勢を保つことによって末梢神経が圧迫されることが原因です。特にデスクワークなどで日常的に同じ姿勢をとり続けている場合は末梢神経にダメージが蓄積しやすく、なかなか回復が追いつかずにしびれが長期化する傾向にあります。
寝起きに手足がしびれてしまう原因
では、寝起きに手足がしびれるのは一体何が原因になっているのでしょうか?以下に3つご紹介します。
枕の高さが合っていない
高さの合わない枕で寝ていると、首の形が不自然になって神経が圧迫されることにより、肩こりや手のしびれを生じやすくなります。また、高さを補うために無意識に枕の下に手を入れて寝てしまい、頭に圧迫されてしびれが起こることもあります。
家族やペットと一緒に寝ている
家族やペットと一緒に寝ていて、朝起きると手足がしびれていることがあるという場合は、寝姿勢や、家族・ペットとの位置関係が原因として考えられます。最も多いのは、子供やペットの体が手足に乗って圧迫されること。また、寝るスペースが狭く寝返りを打ちにくかったり、子供やペットを寝返りで潰さないようにと不自然な姿勢で寝ていたりすることで、しびれにつながります。
泥酔した状態で寝ている
一般的に、夜寝ている間は20回〜30回程度寝返りを打つと言われていますが、泥酔した状態で寝ていると体がうまく動かず、寝返りの回数が減少します。不自然な姿勢をとっていても体勢を変えずに寝続けてしまうことにより、四肢にしびれが起こりやすくなります。
病気の前兆
一過性のものではなくずっとしびれがある場合は、病気の前兆の可能性があります。具体的には、脳梗塞、椎間板ヘルニア、糖尿病、脊髄炎、自律神経失調症など感覚や運動を司る神経が多く通っている部位での病気の前兆として発生しやすいと言われており、その場合は専門医への受診が必要です。
起床時に手足がしびれないようにする対策
では、起床時に手足がしびれないようにするためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?効果的な対策を4つ紹介します。
1.高さの合った枕に変える
枕の高さが合わないと、手がしびれるだけでなく、肩こりや頭痛が生じたり、ぐっすり眠れず睡眠の質が下がってしまったりと体の様々な不調を引き起こします。枕が合わない場合は、もし可能であれば買い替えを検討するのも1つの方法です。
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2.自分の身長・体幅に合ったマットレスを選ぶ
マットレスのサイズが十分かどうかを確認しましょう。特に家族と一緒に寝ている場合は、全員が寝返りを打てるだけの余裕があるのが理想。狭い場合は、寝具を分けることを検討するのもおすすめです。
3.定期的に運動をする
デスクワークなどで同じ姿勢でいることが多い場合は、特に体がこわばりやすく、末梢神経にダメージが蓄積する傾向にあります。日頃から運動で体をほぐしておきましょう。
4.飲み過ぎ、寝酒を控える
飲み過ぎや寝酒がしびれの原因になっている場合は、お酒を飲む量や飲む時間を見直しましょう。寝酒は体のしびれだけでなく睡眠の質低下を招きやすいため、控えた方が良いとされています。
まとめ
寝起きの手足のしびれについて、その原因と予防法をご紹介しました。ただし、体の不調は病気が原因になっている可能性もあります。なかなか改善しない場合や、気になる点がある場合は、すぐに専門医を受診することをおすすめします。