家族全員で一緒に寝る家庭も多い、日本の子育て世帯。家族が一緒にいるのは楽しく幸せな時間でもありますが、一方で、不自然な寝姿勢になって窮屈な思いをしたり、夜中に目が覚めてしまったりしてぐっすり眠れないという方も多いのではないでしょうか。そしてそれは仕方のないことと、諦めていませんか?
今回は、家族一緒に快適に眠るための寝室環境改善法をご紹介します。家族で寝るのに最適なマットレスのサイズ、そして熟睡できる寝具の使い方を解説していきます。
こんな寝室は要注意!?家族一緒に寝ると起こりがちなトラブルとは?
敷布団やマットレスが狭すぎる
ふと気づくと不自然な姿勢で寝ていたり、朝起きると肩や背中が痛かったりすることはありませんか?家族と一緒に寝ていて体に不調を感じる場合は、マットレスが狭すぎてスペースが足りないことが原因になっている可能性があります。
敷布団やマットレスが沈みすぎる
大人と子どもが一緒に寝ている場合、マットレスがやわらかすぎるために大人側が下がってしまったり、寝返りなどの振動が伝わって眠りが浅くなったりしている可能性があります。やわらかすぎるマットレスは寝返りを妨げてしまうため、1人で寝ていても腰痛などのトラブルを引き起こす可能性があります。
エアコンの快適温度が違う
夏の朝、目が覚めると体がだるかったり、冷え切ったりしている場合は、エアコンの設定温度が低すぎる可能性があります。一般的には、筋肉量の多い男性がエアコンの温度を下げたがる傾向があり、女性には寒すぎる、というパターンが多いようです。
サイズで調べよう!家族3人/4人で寝るのに向いている寝具とは
マットレスの横幅
まずは、一般的なマットレスのサイズを見てみましょう。
シングル 100cm
セミダブル 120cm
ダブル 140cm
クイーン160cm
キング 180cm
このサイズをベースに、部屋の広さに合わせて検討していきます。
セミダブル2台:横幅240cm
部屋のスペースが限られている場合、セミダブル2台というのが家族4人で寝る場合のミニマムのサイズになるでしょう。ただし、1人1人のスペースが狭いため、寝返りをうちにくかったり体を自由に動かせなかったりして熟睡できない可能性も高いです。
ダブル2台:横幅280cm
ベッドで家族4人寝ている家庭では、ダブルベッドを2台並べているケースも多いでしょう。いまは、金具で2台を固定できるジョイントベッドや、2台の間にすき間ができないタイプのベッドも販売されており、家族4人でも快適に眠れます。将来性を考えて、同じ280cmでもシングル1台+キングサイズ1台を組み合わせるという方法もあります。
ダブル1台+シングル2台:横幅340cm
部屋の広さに余裕があれば、先のことを考慮に入れてこの組み合わせもおすすめです。将来子どもと部屋を分ける際や、家族構成が変わる際にも対応しやすいでしょう。
シングル4台:横幅400cm
家族4人が間違いなく快適に眠れるのは、シングル4枚の組み合わせ。1人分ずつ独立していて相手を干渉せず、広く寝られるので快適です。ベッドではなく敷布団やマットレス床敷きにすれば、昼間は部屋を広く使えます。
家族の睡眠を妨げない!最適な寝具とは?
人と一緒に寝ていると、何かしらの理由で夜中に目が覚めてしまうこともあるでしょう。しかし、誰しもできれば朝までぐっすり眠りたいもの。そこで、家族一緒でも睡眠を妨げない、おすすめの寝室環境をご紹介します。
隣の人が気にならない!家族と一緒でも快適な高反発マットレス
ラテックスの高反発マットレスをご存知ですか?ラテックスとは、天然ゴムを整形して固めた素材。かかった重さの分だけ体を押し返してくれるので、体重差のある人が一緒に寝ても、マットレスが傾いたり、寝返りで隣の人が揺れたりすることがありません。やわらかくとても寝心地の良い素材でありながら、体全面をしっかり支えてくれる高反発タイプ。欧米ではホテルや医療機関などでもよく使われています。
エアコンの温度問題を解決!冷感寝具や掛け布団
夏になるとよく聞かれるのが、エアコンの温度設定問題。体感温度や快適な温度は人によって違うので、解決するのは難しいでしょう。部屋の暑さや寒さを我慢せずに歩み寄るには、寝具などの工夫がおすすめ。暑いと感じる人は冷感タイプのシーツ、寒いと感じる人は少し厚手の肌掛け布団などを活用して、快適に過ごしましょう。
まとめ
家族3人/家族4人で一緒に寝る場合の寝室や寝具の工夫についてご紹介しました。人と一緒に眠ると、どうしても眠りが浅くなったり夜中に起きたりしてしまいがち。寝室を一度見直して、朝までぐっすり眠れるように整えてみませんか?