あなたは布団をどのように干していますか?天日干し?陰干し?それとも室内干し?
布団にはそれぞれの種類によって適した干し方があり、正しくお手入れすることで快適に、そして清潔に保つことができます。この記事では、今お使いの布団を良い状態に保って長持ちさせるための、素材別の布団の正しい干し方や、布団干しの便利グッズをご紹介していきます。
今まで干し方にあまり気を配っていなかったという方も、ぜひ参考にしてみてください。
布団・マットレスを干す目的
布団やマットレスを干す一番の目的は、布団を乾燥させること。汗などの湿気を吸い込んでしまった寝具を干して乾かすことで寝心地を良くするとともに、カビやダニの増殖を防ぎます。
なお、ダニは日に当たるだけでは死滅しませんが、湿度の高い環境で増殖しやすいため、カビやダニを防ぐためには常に乾燥させておくことが大切です。
布団・マットレスの干し方を素材別にご紹介
布団やマットレスには様々な素材のものがありますが、素材によって干し方やお手入れ方法が異なるのをご存知でしょうか。ここでは、布団やマットレスの干し方を素材別にご紹介します。なお、素材が同じであれば、敷布団も掛布団も基本的には干し方は同じです。
綿布団
綿布団は放湿性能が高くなく、湿気をためこみやすい性質を持っています。できるだけこまめにベランダや庭など日に当たる場所に干して、しっかり乾燥させましょう。
天日干しに適しているのは、晴れた日の10時から15時の間と言われています。なお、雨の日の翌日は晴れていても湿度が高く、干すことで布団が湿気を吸い込んでしまいやすいため、干すのを控えた方が良いでしょう。夏の日差しの強すぎる日も、布団をいためやすいため注意が必要です。
羽毛布団
ふんわり感が特長の羽毛布団。汗を吸うとかさが低くなってしまうため、天日干しをしてふんわりさせているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、羽毛布団はメーカーや商品によって推奨されている干し方が異なるため、干す前にお手入れ方法の確認が必要です。陰干しが推奨されている場合は、外の日陰か、風通しの良い室内に数時間干すことで湿気を放出させましょう。
羊毛布団
羊毛布団も、羽毛布団と同じで取り扱い方法の確認が必要です。天日干しができない場合は、日陰や風通しの良い室内に干してお手入れをしましょう。
機能性マットレス
高反発や低反発などの機能性マットレスは、ウレタンやポリエチレンなど様々な素材で作られています。取り扱い方法はそれぞれ異なりますので、ラベルや取扱説明書などで確認しておきましょう。三つ折りタイプのマットレスであれば室内に立たせて干すことができるので、毎朝起きたらすぐに立てることを習慣にしてしまえば、特別なお手入れは不要でとても簡単です。
天日干しのコツ
天日干しに適した布団は、こまめに外に干して清潔に保ちましょう。布団をいためず適切に干す方法をご紹介します。
晴れた日の10時から15時の間に干す
布団を外に干すのに適しているのは、晴れた日の10時から15時の間と言われています。なお、雨の日の翌日は湿度が高いことがあるため、布団を干すのは控えたほうが良いとされています。
布団カバーやシーツをつけたまま干す
布団を直射日光に長時間あてていると、側生地がいたむ場合があります。特に羽毛布団は側生地が劣化すると中の羽毛が少しずつ出てきてしまうこともあるため、側生地を直射日光にあてないよう布団カバーをかけたままにして干すことをおすすめします。長時間干しっぱなしにせず、適度な時間で取り込みましょう。
途中で一度裏返す
一度布団を干したら、取り込むまで干しっぱなしという方も多いのではないでしょうか。しかし、布団はできれば両面を干すのが理想です。途中で裏返して、両面をしっかり乾燥させましょう。
布団干しの便利グッズ
布団干しは、ただ干すだけでなく、準備や片付けなど意外と手間がかかるもの。ここでは、布団干しを楽にしてくれる便利グッズをご紹介します。
ベランダの汚れがつくのを防ぐ布団干しシート
マンションやベランダに布団を干すときに、ベランダの壁の汚れが気になることはありませんか?そのようなときに便利なのが、布団干しシートです。まずシートをベランダにかけ、その上から布団を干すことで、壁の汚れが布団につくのを防ぐことができます。
枕干し
枕の干し方がわからず困ったことはありませんか?枕を干す時は、専用グッズを使うのが便利です。枕干しには、大きな枕に対応しているものや、ぬいぐるみも干せるものなど、様々な形状の商品があります。均一ショップなどでも安価で販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。
花粉やホコリよけに使える布団干し袋
布団干し袋という商品をご存知でしょうか。春や秋は花粉が気になって布団を干せないときや、布団を干したときにホコリや排気ガスが付着するのが気になるときに活躍する便利グッズです。
布団干し袋は布団を入れてファスナーで閉じる形状をしており、布団を丸ごとおおえるようになっています。外に干しても花粉や汚れがつきにくいうえに、黒いものであれば太陽の光を吸収しやすく中の布団が高温になるため、ダニを退治しやすいというメリットもうたわれています。ただし、高温になることで布団がいたみやすくなる可能性もあるので、お使いの布団に適しているかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
布団やマットレスの干し方について解説しました。寝具は汗などの湿気を吸っているため、清潔に保つためにしっかり干して乾燥させましょう。良い睡眠をとるためにも、それぞれの商品に合った方法でお手入れをして、常に良い状態を保つことが大切です。