子どもの冬用掛布団、どれを選んだら良いのか迷いませんか?子どもは、掛布団が重すぎたり暑すぎたりするとかけるのを嫌がったり、夜中に布団をはいでしまって風邪をひいたりすることもあるため、ちょうど良いサイズや素材、厚さなどをしっかり吟味して選びたいところです。
子ども用掛布団として販売されている寝具には、様々なサイズや素材のものがあります。大人用の寝具を選ぶ場合は、サイズは部屋の広さや人数などに合わせて主にシングル、セミダブル、ダブルのなかから選び、素材はあたたかさの好みに合わせて選ぶというのが一般的ですが、成長期の子ども用の場合はどのようなものを選べば良いのでしょうか。
今回は、子ども用の掛布団について、サイズや中わたの種類、そしてそれぞれのメリット・デメリットなどを解説していきます。
子ども用布団の種類
子ども用布団にはいくつかのサイズがありますが、なかでもよく使われているのは下記の3タイプです。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
ベビー用サイズ
ベビー布団とは、一般的に5点セットや7点セットなどで販売されている赤ちゃん用の布団のことをいいます。セットに含まれている敷布団は70cm×120cm前後、掛布団は95cm×120cm前後のサイズに作られていることが多く、3歳から4歳くらいまで使うことができます。
ベビー布団は比較的薄手で軽く、多くのものは家庭の洗濯機で洗えるというメリットがあります。ただし、実は赤ちゃんのうちは掛布団ではなくスリーパーやブランケットが使われることも多く、「ベビー布団セットを買ったものの掛布団をあまり使わなかったと」いう声もよく聞かれます。ベビー布団は出産前に用意するものの1つとされていますが、特に掛布団に関しては必要な時が来てから購入するというのも選択肢の1つとしておすすめです。
ジュニア用サイズ
ジュニア布団は、主に敷布団は90cm×180cm前後、掛布団は130cm×180cmまたは135cm×185cm前後のサイズに作られています。ベビー布団がサイズアウトした時に購入したり、大人用の布団で添い寝していた子どもが自分の部屋を持ったときに購入したりすることが多いサイズです。
ジュニア布団は、シングルサイズより価格が手頃で、サイズが大きすぎないため子どもでも扱いやすいというメリットがあります。しかし、サイズの合う布団カバーを見つけにくかったり、身長が伸びるともうひとまわり大きいサイズがほしくなったりするといったデメリットも聞かれます。
シングルサイズ
ジュニア布団などを使わず、大人用シングルサイズを使うというのも1つの方法です。シングルサイズは、敷布団が100cm×200cmまたは100cm×210cm、掛布団が150cm×210cm前後です。
シングルサイズの布団であれば身長が伸びても買い換える必要がなく、長く使えるというメリットがありますが、重い掛布団を選んでしまうと扱いづらいというデメリットがあります。また、二段ベッドを使っている場合はシングルサイズでは入りきらない可能性があるため、サイズのチェックが必要です。
子ども用掛布団の素材
掛布団を子ども用として用意する場合は、あたたかさだけでなく、清潔さや管理のしやすさなども重要です。ここでは、子ども用掛布団によく用いられる素材それぞれの特徴と、メリット・デメリットをご紹介します。
綿
綿は昔から日本で掛布団の素材としてよく使われている素材で、安心して使えるため子ども用布団に向いているとして、根強い人気があります。
綿の掛布団は、吸湿性が高く汗をよく吸ってくれるというメリットがありますが、放湿性がそれほど高くないためこまめな布団干しが必須であることと、他の素材と比較すると重量がある点がデメリットとされています。
合成繊維(ポリエステル)
合成繊維のなかでも、特にポリエステルは掛布団の素材としてよく使われています。以前は合成繊維の寝具は品質が良くないというイメージがありましたが、いまは機能性の高いものや高品質なものが数多く開発されており、人気素材の1つになっています。
ポリエステルの掛布団は、とにかく軽いというのが最大のメリット。また、ほこりが出にくく、商品によっては洗濯機で丸洗いができるという点でも、子育て家庭に人気のある素材です。ただし商品によっては通気性や吸放湿性があまり高くないものもあるため、選ぶ際には素材の機能性をよく確認することをおすすめします。
羽毛
羽毛は、掛布団の人気素材です。羽毛は主にダックやグースから採取されており、中わたとして詰められている羽毛の質や量によって、色々なあたたかさの商品が販売されています。
羽毛布団は、軽くてとてもあたたかく、吸放湿性にもすぐれているというメリットがあるため多くの家庭で好んで使われています。一般的にはダウンの量が多くて保温力の高いものが良いというイメージがありますが、子どもにはあたたかすぎて汗をかいたり掛布団をはいでしまったりする原因にもなるため、適度な厚さのものがおすすめです。また、商品によってはダウンの臭いが気になるという声もあるので、よく洗浄されていて臭いのしないものを選びましょう。
まとめ
子ども用の掛布団をタイプ別にご紹介しました。寒い冬をあたたかく過ごすためには保温力の高い掛布団が好まれる傾向がありますが、いまは住宅環境も良くなっているため、特に子ども用の場合は必ずしも最もあたたかいものがベストとは限りません。体の大きさや室内のあたたかさなども考慮して、最適なものを見つけてくださいね。