枕を長く使っていて、取れない臭いが気になってきた・・そんな経験はありませんか?枕を数年使っていると、少しずつ臭いがしみついてきて取れなくなってくることがあります。普通に洗濯をしても取りきれず、消臭スプレーで消臭しても少したつとまた臭いが気になり始める・・そんなときは、一度しっかり対策してみましょう。
この記事では、しみついた枕の臭いの取り方と、臭いのつきにくい枕の探し方をご紹介します。
枕の臭いの原因
枕の臭いの原因は様々ありますが、ここでは主な3種類の原因をご紹介します。
汗と菌
汗には臭いがあると思われがちですが、実は汗自体には臭いはほとんどなく、菌と混ざることで臭いが生じるということがわかっています。汗を放置してしまうと菌が繁殖し、臭いが強くなっていきます。
皮脂の酸化
皮脂は頭皮などを守るための大切な成分ですが、過剰分泌や酸化により臭いを生じます。一般的には一晩で酸化が始まると言われており、それが枕につくことが臭いの原因になっています。
ノミナール、ジアセチル
いわゆる加齢臭とよばれる臭いは、ノミナール、ジアセチルという2つの物質が原因になっているとされており、この2つが枕につくことで特有の臭いが生じます。ノミナール、ジアセチルは、食生活の見直しや正しいシャンプー、ドライヤーの使い方によって改善するとも言われています。
枕カバーの臭いを改善する洗濯法
枕カバーの臭いは、こまめな洗濯によりある程度防ぐことができます。しかし、しみついて取れなくなってしまった臭いにはどのように対処すると良いのでしょうか。
洗剤と酸素系漂白剤でつけ置き洗い
皮脂などが原因の枕の臭いは、基本的には洗剤と酸素系漂白剤で落とせます。水よりお湯の方が汚れや臭いが落ちやすく、さらに、30分から2時間程度つけ置きをしてから洗濯機に入れるとより効果的です。つけ置き時間やお湯の温度、洗剤・酸素系漂白剤の量は、枕カバーの洗濯表示や洗剤などの説明を確認して調整しましょう。
重曹でつけ置き洗い
重曹は、皮脂汚れやそれに起因する臭いに強いと言われています。皮脂汚れは酸性のため、弱アルカリ性の重曹は効果的。つけ置き洗いをすることで臭いが取れやすくなります。重曹は水やお湯にしっかり溶かして使い、よくすすいでから洗濯機に入れましょう。
セスキ炭酸ソーダでつけ置き洗い
セスキ炭酸ソーダをご存知ですか?セスキ炭酸ソーダとは、セスキ炭酸ナトリウムの通称で、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウム(重曹)を1:1で合わせたものをいい、重曹よりもアルカリが強いため洗浄力が高く、水に溶けやすいという性質を持っています。重曹と同じように、つけ置きをすることで臭いが取れやすくなります。
つけ置き洗いの注意事項
つけ置き洗いは正しく行うと効果的ですが、注意したい点もあります。
洗濯表示を確認する
枕カバーを洗う前に、洗濯表示で洗濯方法や温度などを確認しておきましょう。洗濯表示の内容を守らないと生地をいためてしまうことがあります。
つけ置き時間を確認する
洗剤や漂白剤の容器には、適したつけ置き時間が書かれています。洗濯前に確認しておきましょう。長くつけ置きをすると生地をいためる可能性があるため、記載されている注意事項は必ず守りましょう。
重曹の使い方に注意
重曹は、洗濯や掃除など様々な場面で活躍しますが、洗剤やセスキ炭酸ソーダと比べると水に溶けにくい性質を持っているため、多く入れすぎると溶け残ってしまうことがあります。溶け残った重曹が繊維の間に入り込んで生地をいためたり、洗濯機に詰まったりすることもあるため、正しい量を守りましょう。
臭いのつきにくいおすすめ枕のご紹介
枕の臭い対策には枕カバーのこまめな洗濯が効果的ですが、あわせて、防臭効果の高い枕や本体を洗える枕を使ったりすることで臭いを予防することができます。臭いのつきにくいおすすめ枕をご紹介します。
抗菌防臭性能の高いスリープラテックス ピロー
ゴムの木の樹液を素材とする天然ラテックスには、抗菌防臭性能があります。ラテックス製のスリープラテックス ピローは、天然の抗菌防臭効果で常に清潔、ダニもよせつけないという優れた枕。臭いがつきにくいので、臭いの気になる方や、こまめなお手入れが難しい方におすすめです。
中材まで洗えるスリープオアシス ピロー
スリープオアシス ピローは、3次元構造ファイバー製の高反発枕です。3次元構造ファイバーは、ポリエチレンの極細のファイバーが絡み合って枕の形を形成しており、丸ごと水洗いできる素材。常に清潔に保てるので、臭いの心配は不要です。
まとめ
枕の臭い対策をご紹介しました。枕は、放置すると臭いがつきやすいため、こまめなお手入れが必要です。少しでもお手入れを楽にするに、防臭性能の高いラテックス枕や、水洗いができるファイバー枕などを選ぶのもおすすめです。