夏になって冬用の羽毛布団を片付ける時、どのように収納していますか?
羽毛布団はふっくらしていて保温性が高いのが特長ですが、それゆえにかさばってしまい、収納が難しいですよね。
羽毛はデリケートな素材なので、その保温性を失わないためにもできるだけふっくらした状態で保管するのが理想です。この記事では、使わなくなった羽毛布団の収納方法をご紹介していきます。
<羽毛布団の片付けのポイント>
• 晴れている日を選ぶ
• 湿気と汚れを取り除いてから収納する
• 羽毛がつぶれないように収納する
• 湿気に気をつけて収納する
羽毛布団を収納する手順
1.収納スペースを綺麗にして乾燥させる
羽毛布団を押入れやクローゼットに入れる場合は、布団を片付ける前に掃除をして風を通し、よく乾燥させておきましょう。ホコリや湿気が残った状態で布団を収納すると、カビやダニが増殖しやすくなります。特に押入れの奥は湿気がたまりやすいので、中に入っているものをすべて出して、しっかり掃除をしておきましょう。
2.晴れている日に干して乾燥させる
羽毛布団は、干して乾燥させてから片付けます。具体的な干し方は取扱説明書に書かれていますが、晴れて乾燥している日の午前10時から午後3時くらいまでの間に表裏1時間ずつ程度干すのがよいとされています。直射日光にあててしまうと側地がいたみやすいので、風通しのよい屋外の日陰または室内に干して湿気を放出しましょう。
3.布団カバーを外してホコリや汚れを取り除く
布団を干して乾燥させたら、カバーを外してホコリや汚れがついてないかどうかチェックします。キルティングの縫い目にホコリがたまりやすいので、綺麗に取り除いておきましょう。
汚れがある場合は布団クリーニングに出すのが理想です。ただしクリーニングのしすぎは劣化を早める原因になってしまうので、数年に一度出す程度にしておくのがよいと言われています。
4.羽毛布団をたたんで収納袋に入れる
羽毛布団は、購入時に入っていた不織布の袋に入れて押入れなどに収納します。袋がない場合は、シーツでくるむという方法も有効です。
<羽毛布団のたたみ方(シングルサイズ)>
1.羽毛布団を横(短い方)が1/3になるように折って縦長の形にする。
2.縦(長い方)も1/3になるように、丸めるように折る。
3.ふんわりと中の空気を抜く。
※収納する袋がもう少し大きい場合は、サイズに合わせて1/3ではなく半分に折ります。
羽毛布団を長持ちさせるために、できるだけふんわりした状態で収納しましょう。
4.布団カバーを洗濯する
布団カバーは日頃からこまめに洗濯している人も多いと思いますが、最後にきちんと洗濯をしてから収納しましょう。
羽毛布団収納の注意点
布団圧縮袋はできるだけ使わない
布団圧縮袋の中でも、特にビニール製で中の空気を抜いて圧縮するタイプのものは、以下の理由により羽毛布団に適していないと言われています。
- 圧縮により羽根の軸が折れる可能性がある
- 折れた軸が側地をいためる可能性がある
- ダウンボールがつぶれて保温性を失う可能性がある
- 通気性がないためカビが生える可能性がある
数年前から流通している羽毛布団専用の不織布の圧縮袋は、従来品と比較すると羽毛への影響が小さいと謳われています。しかし、羽毛布団を長持ちさせるためにはできるだけ圧縮せずに小さくたたんで収納する方がよいでしょう。
上に物を載せない
羽毛布団は、夏から初秋まで数ヶ月間収納しておくことになります。上に物を載せてしまうと羽毛がつぶれてしまうので、羽毛布団が一番上になるようにして収納しましょう。
湿気が心配な場合は除湿剤を使用する
押入れやクローゼットの中は湿気がこもってしまいがちです。こまめに扉を開けて換気をするのが理想ですが、難しい場合は除湿剤を活用しましょう。押入れの中に置いて押入れ自体の湿気を吸い取るタイプのものや、収納袋に入れて布団の湿気を取り除くタイプのものなどがあります。
まとめ
羽毛布団のしまい方をご紹介しました。夏に使わなくなった羽毛布団は、できるだけダウンをつぶさないようにふんわりとたたんで収納しましょう。
なお、羽毛布団は吸放湿性が高く、温度と湿度をちょうどよく保ってくれるという特長があるため、薄手の高品質な羽毛布団は一年中活躍します。夏の間もぜひご活用ください。