押入れのカビ対策、どうしていますか?
敷布団やマットレスを入れている押入れにカビが発生しやすいのは、汗など湿気を吸った寝具を入れて締め切っているため。毎日の布団の上げ下ろしの時に少し気をつけるだけでもカビは防げます。
厚生労働省では、カビの予防方法として4つの対策を推奨しています。
- 敷布団やマットレスは干して放湿する
- 押入れに除湿剤を入れる
- 換気をする
- 掃除をする
しかし、分かっていても忙しくてついつい後回しにしてしまって気付いたらカビが・・という経験はありませんか?この記事では、そんな方におすすめの押入れのカビ対策をご紹介します。
忙しい人におすすめの押入れのカビ対策
Q:毎朝干せない場合はどうすれば良い?
A:忙しくても毎朝干せる、三つ折りの高反発マットレスをおすすめします。
毎朝干すのが難しい場合は、室内に立てて干せる三つ折りタイプの高反発マットレスが便利です。朝起きたらその場に立てて干すだけで良いので干すスペースを気にする必要もなく、室内干しなので干したまま出かけることも可能です。
Q:毎日換気できない場合はどうすれば良い?
A:用途にあった除湿剤を活用しましょう。
除湿剤には大きく3つのタイプがあります。用途と広さに合ったものを正しく使えば、押入れの除湿に効果があります。
塩化カルシウムの除湿剤
押し入れ用の除湿剤としてよく見かけるのは、容器の中に粒が入っていて、湿気を吸うと溶けて水がたまっていくタイプの除湿材です。中の粒は塩化カルシウムという成分で、湿気に触れると溶ける性質を持っています。水がたまっているように見えるのは、水ではなく塩化カルシウム水溶液です。
クローゼット用の吊るすタイプも、同じく塩化カルシウムの除湿材です。湿気を吸うとゲル状になるものが多く、除湿だけでなく消臭効果のあるタイプもあります。
シリカゲルA型の除湿材
食品の乾燥防止用によく使われているのが、シリカゲルA型の除湿材です。吸湿力が高く、湿気を取り込んでも形状が変化しないので扱いやすい素材でもあります。
シリカゲルB型の除湿材
繰り返し使えるタイプの除湿剤は、シリカゲルB型とよばれています。押入れの下に敷くタイプや、押入れやクローゼットに吊るすタイプなどがあり、湿気を吸うとセンサーの色が変わるようになっています。センサーの色が変わったら、干して放湿すれば再び使えるようになります。吸湿力は、塩化カルシウムやシリカゲルA型のタイプと比較すると弱めです。
Q:布団のほこり取りが大変です
A:掃除機を使うと布団のほこりはある程度取り除けますが、忙しい人にはほこりの出ないマットレスをおすすめします。
布団のほこりを完全に取り除くのは難しいですが、掃除機を使えばある程度減らすことができます。布団専用の掃除機や、一般的な掃除機に布団用のノズルなどを利用すると良いでしょう。しかし、こまめに掃除をするのが難しい場合はほこりの出にくいマットレスへの買い替えもおすすめです。
ファイバーマットレスやウレタンマットレスなどの高反発マットレスは、ほこりの出にくい素材で作られています。
まとめ
梅雨や夏はもちろんのこと、一年中気をつけたい押入れのカビ対策。忙しい人におすすめの方法をご紹介しました。一度カビが発生してしまうと完全に取り除くは難しいので、そうなる前にしっかり予防しましょう。効果的な方法は、ほこりが出にくく室内に簡単に干せる三つ折りタイプの高反発マットレスを使うこと。そして除湿剤を正しく使用することです。ぜひ試してみてくださいね。
<出典>
厚生労働省ホームページ