枕を買い換えるとき、どのような基準で選んでいますか?機能、素材、形、見た目、高さ、硬さなど、選ぶポイントはたくさんあります。枕が自分に合っているかどうかで睡眠の質も大きく変わるためこだわりを持って選ぶ人が多いですが、種類が多すぎて一つにしぼるのが難しく、なかなか決められないこともあるでしょう。良い枕に巡り会えないために次々と買い換えるという意味で「枕ジプシー」という言葉もあるほど、私たちにとって重要なことでもある枕選び。この記事では、自分に合った枕を選ぶ際のポイントについて紹介していきます。
枕選びのポイント:素材
枕の素材には、天然素材、人工素材など色々なものがあります。なかでも人気がある6種類の素材について、その特徴を解説します。
そばがら
そばは、収穫して乾燥させた後、実だけを取って使われます。そしてその残った殻は「そばがら」とよばれており、昔から枕によく使われています。吸湿性や放湿性があり日本の気候に合っているとされています。
低反発ウレタン
ゆっくり沈んで頭部にフィットするやわらかい素材で、横になった時や寝入り時に快適なため人気がある素材です。しっかり沈むため寝返りを打ちにくいというデメリットがありますが、体圧分散にはすぐれているとされています。季節によって硬さが変わると感じる方も多いようです。
ラテックス
天然ゴムの枕は、頭や首にやわらかくフィットし、さらに高反発でしっかり支えてくれる素材のため、理想的な素材と言われています。寝返りを打ちやすいため朝まで疲れることなく、質の高い睡眠を取ることができるでしょう。
パイプ
ストローを輪切りにしたような形をしているプラスチックの素材です。通気性があり、洗えるという点でも人気があります。形を調整できるので、自分の好みの形にして使うことができます。なかなか自分の好みの枕に出会えないという方におすすめの素材です。
高反発ファイバー
近年注目度が上がっているファイバー素材。ポリエチレンの細い繊維を編んで作られており、しっかり頭をささえてくれる高反発素材です。洗える製品も多いため、清潔に使えるというメリットもあります。
枕選びのポイント:使用感
同じ素材の枕でも、メーカーにより様々なタイプのものが販売されています。選ぶ際の決め手となるポイントを見ていきましょう。
枕の高さ
一般的に、枕が高すぎると首が痛くなる、肩がこる、いびきをかくといった症状が引き起こされるとされています。また反対に、低すぎると血液が頭に集まるため、頭痛や肩こりの原因になると言われています。
理想は、「立っているときと同じ首の骨(背骨)の形を保てる高さ」。ちょうど良い高さのものをなかなか見つけられない方には、自分の好みの高さに自由に変えられる製品がおすすめです。
枕の硬さ
人によって枕の硬さの好みは色々ですが、横になってすぐの寝心地よりも、質の良い睡眠をとれるかどうかの方が重要です。柔らかくて沈む枕は寝返りを打ちにくいため寝苦しくなる場合があり、硬すぎる枕の場合は体圧が一点に集中して疲れやすくなってしまいます。頭や首にフィットして体圧を分散し、かつ、沈み込みすぎずしっかり支えてくれる硬さの枕を選ぶことをおすすめします。
お手入れのしやすさ
様々なものに防菌、防臭などの加工が施されている現代。枕も例外ではなく、防菌、防臭製品は人気があります。天然素材の枕の中には、自然の防菌、防臭性能を持つものもあります。また、水洗いできる素材などお手入れのしやすい枕も増えてきています。
まとめ
枕が自分に合っているかどうかは、睡眠の質に大きく影響します。いまは様々なタイプの枕が売られており、好みも人によってそれぞれですが、枕を選ぶときに重要視したいのは、起きたときに疲れが取れているかどうか、そして、ぐっすり眠れたと感じられるかどうかの2つのポイントです。
自分に合う枕は、寝入りのときの体の向きや、日頃疲れている箇所によって異なります。自分の睡眠の特徴にフィットする枕を見つけることができれば、今よりもっとぐっすり眠れるようになり、睡眠の質も向上するでしょう。