仕事中に眠くなったらコーヒーを飲む。カフェインをたくさん摂ったり寝る前にコーヒーを飲んだりすると夜眠れなくなる。このようなことを経験として持っている方も多いでしょう。カフェインと睡眠の質には関連性があると言われていますが、このカフェインとは何なのか、カフェインを摂るとどうして眠れなくなるのかというのは、なんとなくしか知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、カフェインと睡眠の関係について見てみたいと思います。
そもそもカフェインとは?
カフェインは、コーヒーや緑茶、紅茶、チョコレートなどの身近にある飲み物や食べ物に含まれており、覚醒作用があるため仕事や勉強の集中力アップなどの効果が期待できるとされています。また解熱鎮痛作用も期待されており、多くの風邪薬や鎮痛剤などに入っています。19世紀にドイツの化学者によってコーヒーから分離されたもので、「コーヒー(coffee)」に含まれていたことから「カフェイン(caffeine)」と名付けられたと言われています。
カフェインと睡眠の関係とは?
カフェインは覚醒作用のある物質のため、摂取することで身体が興奮状態になり、目が覚めやすくなる、また夜眠れなくなるということが言われています。コーヒーを飲むとどの程度の時間で効果が現れるのか、また何時頃までなら飲んでも夜の睡眠に影響を与えないのか、カフェインと睡眠の関係について調べてみました。
カフェインの効果はすぐには出ない!昼間に眠くなったときの効率的な対処法は?
仕事中に眠くなってコーヒーを飲んだのに、なかなか目が覚めなかったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。カフェインは、摂取してすぐに効いてくるわけではありません。コーヒーを飲んでからカフェインの効果が出るまで、数十分、長いと1時間程度かかることもあるのです。
では、それまでの間はどうしたら良いのでしょうか。昼間の仕事中に眠くなったときの対策として、コーヒーを飲んですぐに短い睡眠をとるという方法があります。あまり長く寝てしまうと起きられなくなるため、15分以内が良いでしょう。起きる頃には少しずつカフェインの効果もあらわれてきて、再び仕事に集中できるようになるでしょう。
カフェインの持続時間は?
夜にコーヒーを飲むと眠れなくなるというイメージがありますが、実はカフェインの覚醒の効果は8時間以上、長いと12時間以上も持続すると言われています。人によってはランチの時に飲んだコーヒーが夜眠る時にも影響する可能性があるため、眠りが浅かったり夜なかなか眠れなかったりする人は、ランチ時のコーヒーを控えたり、1日コーヒーを抜いてみたりすると睡眠が変わるかもしれません。
適切に飲めば体に良い!?近年注目されているコーヒーの効能とは?
二日酔いの日はコーヒーを飲むと良いと言われています。二日酔い解消のためには、お酒を飲むと体内で作られるという「アセトアルデヒド」という物質を体外に出す必要があり、コーヒーの利尿作用によりそれが促進されるというのが、その理由です。ただし、お酒を飲みすぎたことにより胃が不調になっている可能性もあるため、体調をみて取り入れることをおすすめします。
またその他にも、毎日適量のコーヒーを飲み続けるといくつかの病気の予防になるという情報がニュースなどで伝えられていますが、どのようなものでも摂取しすぎると体に逆の影響を与えることもあります。適量をこころがけ、飲み過ぎにはくれぐれも注意をしてコーヒーを楽しみましょう。
まとめ
今回は、睡眠とカフェインについて見てきました。コーヒーは飲んで楽しむものではありますが、眠らずに頑張りたい時や、しっかり寝て明日に備えたい時などにも取り入れている人が多いです。ただし効き方には個人差がありますので、まずは影響のないところで試してみてから、状況にあわせて使用するようにしましょう。