マットレスにについてインターネットで調べてみると、「低反発」「高反発」という言葉がよく出てきます。昔からある一般的な布団やマットレスに加え、近年は性能の高い新しいマットレスが次々と登場していますが、そのなかでも気になっている方が多いのは、低反発、そして高反発のマットレスではないでしょうか。どちらも歴史は比較的浅いですが、肩こりや腰痛などのトラブルを持つ人や、スポーツをする人、寝具にこだわる人などを中心に人気が高まり、今では一般的な寝具として定着しています。
低反発も高反発も、睡眠の質を追求して生まれた寝具ではありますが、そのコンセプトや素材感は異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
やわらかく沈んでゆっくり戻る。低反発マットレスとは？
すっかり定番になった低反発マットレスは、寝具の買い替えをするときに、誰もが一度は検討すると言っても過言ではないほど有名な商品になりました。以前は高価な輸入品というイメージがありましたが、寝具にこだわりを持つ人たちを中心に人気が高まり、今では様々なメーカーが製造しています。低反発マットレスとはどのようなものなのか、ご紹介します。
一斉を風靡した枕で有名になった低反発
低反発の寝具としてまず有名になったのは、枕でしょう。頭をのせるとその形に沈み、包み込んでくれるような柔らかい感覚。自分に合った形に変形する素材のため、寝心地が良いと感じる人が多いというのが人気の理由でした。「低反発」という言葉を枕で知ったという方も多いのではないでしょうか。
柔らかい低反発ウレタン素材
低反発マットレスの素材である低反発ウレタンは、アメリカのNASAによって開発されました。ただしNASAが開発したのは寝具として使うためではなく、打ち上げ時の宇宙飛行士の衝撃緩和に使うためだったとされています。押されるとゆっくり柔らかく沈むという特徴を生かして寝具メーカーが作るようになったのが、低反発マットレスです。
低反発マットレスの寝心地は？
体にフィットする柔らかい素材のため、横になった瞬間の寝心地がとても良というのが、低反発マットレスの一番の特徴です。マットレスと体の接する面が広いため、体圧分散に優れているとされています。
しっかり硬くて新しい寝心地。高反発マットレスとは？
そして、必ずと言っていいほど低反発と比較されるのが、高反発マットレス。スポーツ選手などに人気があることでも知られています。
高反発マットレスの押し返す力とは？
「反発」とは、力がかかった際にそれとは反対向きの力がかかることを指します。人がマットレス上に寝ると、「反発力」つまりマットレスが体を押し返す力が働き、体を支えます。高反発マットレスは腰など重い部分になるほどより大きな力で押し返すため、1箇所に圧が集中することがなくなり楽に眠れるのです。まるで浮いているような、新しい寝心地です。
アスリートが注目
アスリートにとって、睡眠は非常に重要な要素です。いくつもの研究結果により、休養をしっかりとって疲労を回復することによって練習や試合でのパフォーマンスが上がるということが明らかになってきました。アスリートの平均睡眠時間は8時間以上とも言われており、世界的に有名な選手のなかには、10時間から12時間の睡眠時間を確保している選手も数多くいるそうです。
高反発マットレスは、トップアスリートが愛用していることで有名になり、その後広く一般に知られるようになりました。今では年々愛用者が増えています。
疲れをためずに回復させる
人間の体はまっすぐではないため、同じ姿勢で長時間寝ていると腰など重い部分に負荷がかかります。それによって痛みが出たり、血流が悪くなっていわゆる「疲労物質」がたまったりしてしまうことがありますが、それを防ぐのが「寝返り」とされています。高反発マットレスには適度な硬さがあり、体が沈み込みすぎないように作られています。体を自由に動かすことができ、寝返りをうちやすいため、疲れをためることがないのです。
また、寝返りは昼間使った筋肉や骨のバランス調整をする役割も持つと言われています。つまり、昼間の疲れを回復させるためにも、寝返りを打ちやすい寝具で寝ることは重要なのです。
まとめ：重要なのは、寝た瞬間の寝心地よりも目覚めの良さ
寝具選びで最も重要なのは、寝る前の寝心地ではありません。寝ている間にできる限り疲労を回復させ、朝すっきり目覚めることができる寝具が理想です。いろいろなものを試して、自分に合った寝具を見つけましょう。
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