現代の子は寝るのが遅い傾向があるとされていますが、成長期の子どもにとって睡眠はとても大切。そして、良い睡眠をとれるように準備を整えるのは、親の役割です。子どもにとって理想の睡眠時間とは?熟睡できる寝室環境とは?今回は、気になる子どもの睡眠について紹介していきます。
子どもにとって理想の睡眠時間とは?
子どもには何時間の睡眠が必要なのでしょうか。子どもの睡眠に関しては様々な情報があり、また必要な睡眠時間は人によって違いますが、一般的には3歳までは12時間以上、幼稚園児は10時間以上、小学生は9時間以上が目安とされることが多いです。
寝不足はなぜ悪い?
現代の子どもは昔に比べると夜更かし傾向であると言われます。要因は様々ですが、塾通いや習い事が忙しいことや、親の仕事の都合で寝るのが遅くなってしまうことなどが主な理由のようです。
大人ももちろんですが、特に子どもの場合は早寝早起きが理想。夜更かしは成長に悪影響を及ぼすこともあるとされています。では、睡眠不足は子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。
集中力の低下、成績の低下を招く
睡眠不足の状態では、翌日眠くなってしまい、授業に集中できなくなることがあります。また、昼間に覚えたことは睡眠中に記憶として刻み込まれるため、睡眠時間が不足していると記憶の定着率が悪くなり、学力が低下すると言われています。効率よく勉強するためには、じゅうぶんな睡眠が必要なのです。
成長への影響
子どもの体の成長のためにも、睡眠は大切です。しっかり睡眠をとらないと成長ホルモンが正しく分泌されないため、骨や筋肉の成長に影響し、背が伸びにくくなったり肥満になりやすくなったりすると言われています。
イライラしやすい子どもになる
睡眠時間が不足していると、精神状態が不安定になったり忍耐力が低下したりして、イライラが続きやすくなります。特に子どもの場合は、それが学校での授業態度や生活全般に影響してしまうことも多いのです。
子どもの睡眠の質を上げる方法とは?
睡眠時間はしっかり確保するのが理想ですが、難しい日もあるでしょう。その場合は、短い時間でもぐっすり眠れるように睡眠環境を整えて睡眠の質を上げましょう。子どもの睡眠の質を上げる方法をご紹介します。
食事や寝る準備をできるだけ早く済ませ、バタバタしない環境にする
夕方以降はしなければならないことが多く、バタバタしがちになります。宿題が長引くなど何らかの理由で夕食の時間が遅れ、あわてて寝る準備をして急いでベッドに入る、ということも多いのではないでしょうか。
良い睡眠をとるには、遅くとも就寝前30分前までにはすべきことを終わらせ、できるだけ静かな環境で読書などをしてから寝るのが理想です。もしも毎晩あわててベッドに入る生活をしているようであれば、30分程度前倒しできるように生活リズムを改善することをおすすめします。
昼間にたくさん体を動かす
日中に運動をするなど体を使っていると、夜には自然と眠くなり、早寝早起きの習慣をつけやすくなります。ぜひたくさん体を動かせる環境を作ってあげて、早寝の習慣をつけてあげましょう。
早起きをして朝日を浴び、朝食をきちんととる
日中しっかり活動するためには、朝食が大切です。朝起きてすぐに食べられない場合は、少し早めに起きてカーテンを開け、朝日を浴びて体を目覚めさせます。朝食をしっかりとって昼間きちんと活動することで、夜ぐっすり眠れるようになるのです。
寝具を見直そう
睡眠の質は、寝室の環境によって大きく変わります。小さい頃に買った布団を大きくなっても使っていたり、大人と一緒に寝るために狭いスペースで寝ていたりする場合は、寝ている間に自由に動くことができず、熟睡できていない可能性もあります。ぜひ寝室を見直し、快適に眠れる環境を準備してあげましょう。
まとめ
子どもの成長のためにはじゅうぶんな睡眠が必要です。睡眠というと「量」にばかり目がいきがちですが、それより大切なのは「質」です。子どもがぐっすり眠れるような環境を作るのは、大人の役割。もう一度子どもの寝室や生活リズムなどを見直し、より質の高い睡眠をとれるよう、まわりの大人がしっかりサポートしていきましょう。