朝気持ちよく目覚めたいと誰もが思うもの・・・ですが、現実は目覚まし時計に起こされて眠い目をこすりながら無理やり起きる日々を過ごしてしまいがち。朝気持ちよく目覚めるには、「起きる気合い」が大切と考えてしまいますが、実はほとんど必要ないのです。
気持ちよく目覚めるのに気合いはいらない?高反発マットッレスと就寝前の良習慣で目覚めを改善
目覚められないのは、気合い足りないからではありません。そもそも、「えいやっ」と気力を振り絞って目覚めている時点で、実はあまり良質な睡眠とはいえないのです。良質な目覚め、気持ち良い目覚めというのは、「ふと自然に目覚める」ものだからです。目覚まし時計で起き上がるのは、強制的に自分を覚醒させているに過ぎないのです。
実は起き方よりも、睡眠の質や睡眠習慣に問題がある
毎日気持ちよく目覚めることができていないという場合、それは起き方よりも睡眠の質に問題があることが多いです。起きることばかりを考えていて、寝る前のことをあまり考えなかったという人もいるかもしれません。
そこで今回は、朝目覚める上で欠かせない高反発マットレスと就寝前の良習慣をご紹介。ここで紹介するものは全て基本的なことばかりですが、どれも大切なので、ぜひ今日から実践していただければと思います。
高反発マットレスとは?
高反発マットレスとは、反発力の高い硬めのマットレスのことをいいます。圧がかかると反発して押し返す性質があるため、横になった時に沈みがちな腰をしっかり持ち上げて身体をまっすぐに保ってくれるという特長があり、腰や背中に無駄な負荷がかかるのを防いでくれます。また、高反発マットレスは身体が沈まず寝返りを打ちやすいという特長があるため、寝返りで目覚めてしまうという悩みも解消されるでしょう。
高反発マットレスの素材には、主に「3次元構造ファイバー」「高反発ウレタン」「ラテックス」の3種類があります。いずれも一定の硬さがありますが、その中でも硬めなのが、3次元構造ファイバーマットレスや、厚手の高反発ウレタンマットレス。やわらかめなのは、ラテックスや薄手の高反発ウレタンマットレスです。
朝起きた時に腰や背中がだるかったり、夜中に寝返りで目覚めてしまったりする場合は、マットレスがやわらかすぎたり、劣化してへたっていたりする可能性があります。思い当たることがある方は、現在使っているマットレスをチェックしてみてください。どれを選んだら良いかわからない方は、こちらのページも参考になるでしょう。
就寝前の良習慣
1.夜遅い時間にご飯を食べない/量を控える
夜ご飯は、寝る時間に最も近い食事タイムです。仕事終わりからの疲れもあり、ついかきこんでたくさん食べてしまいがちですね。書籍「常識破りの超健康革命」によると、消化活動はフルマラソンで消費するエネルギー量(約1,600kcal)が発生するといわれるほど、臓器に相当な負担をかけています。つまり、寝る直前に食事をとれば、身体は消化活動のために休むことができず、結果的に睡眠の質の低下につながってしまうのです。また、食べるものによって消化のスピードは変わります。特に消化活動に時間がかかるのが炭水化物とお肉。野菜が約2時間であるのに対し、炭水化物は約8時間、お肉は約12〜24時間といわれています。
2.適度な運動をする
なかなか寝付けなくて悩んでいる人にはおすすめの方法です。一般的に、快眠を促すベストな運動のタイミングは、就寝の2〜3時間前までと言われています。
適度な運動をすることで疲労感を作り出し、自然と眠気を誘発することができます。寝る直前に運動をすると、脳が覚醒してしまうのと、体の深度体温が上がってしまい、なかなか寝付けなくなってしまって逆効果になってしまいます。
3.自分にとって必要な睡眠時間を把握する
見落としがちなのがここです。いくら「自分はたくさん寝ている」という自覚があったとしても、実際に自分にとって必要な睡眠時間を確保できていなければ、慢性的に睡眠不足になっているのと同じ。何時間寝れば1日を快適に過ごせるか、色々寝る時間を調整してみて、自分がいちばん快適に過ごせる睡眠時間を見つけましょう。
4.寝る前に考え事をしない
寝る体勢に入っている時に考え事を始めてしまうと、脳がなかなか睡眠モードになりません。寝る時は考え事をしやすい環境であり、特に心配事といったマイナスなことが頭をぐるぐる駆け巡ってしまいがち。筆者が考え事や心配事を振り払うのにいつも習慣としてやっているのは、「直近にあった楽しいことを思い浮かべること」と「今日はもう頑張ったと自分に言い聞かせること」です。この2つを実践するだけで、悩み事が浮かびにくくなります。とても効果的なので、是非試してみてください。
5.余裕を持って布団に入っておく
なかなか寝付けない時、「このままだと寝不足になってしまう・・・」とつい焦ってしまうもの。こうなってしまうのは、眠りにつくまでの時間を計算に入れて生活をしていないためと思われます。寝る時間を決めたのなら、その30分前くらいには布団に入っておくと、こういった焦りもなく寝られるようになるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。気持ちよく目覚めるのに気合いは必要ありません。起きるために必要なことをするだけなのです。日頃、無意識にしている睡眠習慣を改善し、気持ちよく目覚められる每日にしていきましょう。