旅先でせっかくゆっくり寝ようと思ったのに、静かすぎて眠れないため睡眠不足に・・・そういった経験はありませんか?静かな環境は、本来であれば雑音によって気が散ることがないため眠るのには最高の環境のはずではありますが、逆に眠れないという人も少なくありません。今回は、日頃から静かなところで眠れず困っている方や旅行の予定がある方に、その解決方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
静かな場所で聞こえる耳鳴り「オイフォン」とは?
静かすぎると耳鳴りがして寝られない・・・この耳鳴りは病気なのか?と悩んでいる方もいるかもしれません。この耳鳴りは「オイフォン」と呼ばれるもので、健康な人でも起こることがある耳鳴りの一種ですが、特に健康的な問題はないとされています。成人の半数以上がこれを自覚しており、中にはこの音が気になって眠れない人もいるそうです。
耳鳴りは、実は寝る前や睡眠中だけでなく常に発生していると言われています。日常生活においては、基本的にどこにいても常に雑音や物音が存在しており、それらの音を脳が優先的に処理しているため自覚することは少ないですが、静寂な環境になるとそれがはっきり聞こえて気になってしまうのです。
このオイフォンに関してはメカニズムが未だ科学的に解明されておらず、防ぐ方法なども確立されていません。
静かすぎると眠れない人に共通して見られる特徴とは?
静かな部屋でぐっすり眠れる人もいれば、気になって眠れない人もいます。実は眠れない人にはある特徴があります。その特徴について、以下にまとめてみました。
心配症である
静かな環境にいると、ちょっとした物音が大きく聞こえます。例えば、水がポタポタと垂れる音、ビニール袋がこすれる音など、普段は気にならない音が気になることがあるでしょう。そのような音を聞いて、「虫がいるのでは?」「水が出しっぱなしになっている?」と気にしやすい人は、少しの物音をキッカケに色々なことが不安になってしまうことがあります。
音楽を聴く時間が長い
静かな環境は、音楽をよく聴く人にとっては、頭の中で何度も曲のフレーズがリピートする現象「イヤーワーム」が起こりやすい環境でもあります。人によってはその不快感に悩まされるかもしれません。
聴覚過敏である
聞こえてくる音に対して過剰に反応したり、不快感を持ったりしやすい「聴覚過敏」という症状があります。聴覚過敏の人は、静寂な環境で発生する「オイフォン」を人一倍強く感じたり、静かな中で自然発生するちょっとした物音に過剰反応したりするようになり、ストレスで眠れなくなることがあります。
静かすぎて眠れない状態を解消する方法
静かな環境でも気にせず眠れるようになるにはどのようにすれば良いのでしょうか。それは、以下の5つのポイントに集約されます。
1.体を疲労させる
運動によって体が疲れている状態であれば、静けさを気にすることなく眠りにつける可能性があります。ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動でも効果があるので、試してみてはいかがでしょうか。ただし、眠る直前に激しい運動をしてしまうとアドレナリンが出て目が冴えてしまうので、寝る2時間前くらいまでにすませておくことをおすすめします。就寝前は、ヨガやストレッチなどの軽い運動がおすすめです。
2.アプリなどで環境音BGMを流す
音がある方が眠れるという場合は、環境音BGMをかけるのもおすすめ。車が走る音や雑踏の音など様々な環境音を聴くことができます。寝る時に聴いても違和感のないBGMを選びましょう。
3.寝る前に戸締まりや水回りをチェックする
心配症の方にとって、一番の懸念は「物音がするのではないか、眠れなくないか」ということ。寝る前にあらかじめ音が出そうな水回り、戸締まりを確認しておくと、安心して眠りにつくことができるかもしれません。
4.静かな環境に身を置く時間を増やす
BGMをかけて静寂さをなくすという方法も良いですが、長期的に見れば静かな環境に慣れることがベストです。静かな環境に慣れるには、そういった環境に身を置く時間を増やすことが大切。眠れないことを心配して旅行を諦めるのではなく、積極的に旅に出て体を慣らすのもおすすめです。
5.眠らなければと焦らない
静かな場所で寝られないことが続くと、そのことを必要以上に意識してしまうようになりがち。早く眠らなければと焦ることが、逆に眠れなくなる原因になってしまいます。焦らずに「眠くなったら寝る」くらいの気持ちでいるようにしましょう。
まとめ:静かな環境に過敏にならないことが大切
5つの方法をご紹介しましたが、一番大切なのは「静かなことに過敏にならないこと」です。自分に合った睡眠環境を整えたら、あとは眠くなるのを待ちましょう。
なお、過度な耳鳴りや、吐き気などをともなう耳鳴りは病気が原因になっている場合があります。早めに医師に相談することをおすすめします。