2018.06.22

今すぐできる「睡眠負債」解消のコツとは? 「脳を休める」が質高い睡眠のカギだった

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昨年のユーキャン新語・流行語大賞を受賞した「睡眠負債」。
長い時間眠ったつもりが眠れていない、頭がぼうっとする、午後は仕事がはかどらないなど、睡眠負債は、驚くほどビジネスパーソンの生活に影響を与えている。「眠っても、朝疲れが取れていない」「そもそも睡眠時間が確保しづらい」そんな人も多いのではないだろうか。そのような人に向けて、高反発マットレスを中心とした寝具などの企画・製造・輸入・販売を行うライズTOKYOが、「健康睡眠」に関するイベントを実施した。このイベントの模様をレポートするとともに、今日からできる睡眠改善のコツをお伝えしたい。


ライズTOKYOでは、質の高い睡眠のことを「健康睡眠」と呼び、日々忙しく過ごすビジネスパーソンをはじめ、あらゆる生活者の健康睡眠をサポートする機能性寝具を販売するだけではなく、眠るという生活の営みを「睡眠文化」へと育て高めていく活動を行っている。
現在、同社が積極的に推進する「健康睡眠プロジェクト」は、同社の理念や姿勢そのものを示す取り組みだ。その一環として行われたのが、今回のイベント。浜松町ビルディングオフィステナント専用のコミュニティラウンジ「ハマラボ!!!-浜松町研究所-」で、1日限りの実験的な健康睡眠体験空間を展開した。主なコンテンツは三つ。一つはライズの革新的な高反発マットレスを使用し、パフォーマンスアップのための仮眠が取れる「脳活すいみん体験」。二つめは米国メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースでトレーナーを務めた富永博文氏による「3分間指圧体験」。そして、三つめが「睡眠負債」というキーワードで昨年のユーキャン新語・流行語大賞を受賞した脳科学者で早稲田大学教授を務める枝川義邦氏の「脳活すいみん特別セミナー」だ。

「休み方改革」で仕事のパフォーマンスを上げる

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代表取締役 宮崎誠司

セミナーの冒頭でライズTOKYO代表取締役の宮崎誠司氏が、イベントのテーマに掲げた「働き方・休み方改革」について言及。「昨今話題の『働き方改革』は企業主体で進められていくことになるが、これと表裏一体である『休み方改革』は個人が自らの意識によって変えていくことができる。人間には三つの疲労、すなわち体を使うことによる肉体的疲労、人間関係などのストレスからくる精神的疲労、情報通信端末から発せられるブルーライトの影響や、つねに情報の渦の中で生活していることで感じるストレスなどによる神経的疲労(脳疲労)があり、これらに共通した疲労回復に役立つのが睡眠といわれている。休み方を改革する中で、人生の一部である睡眠の質を上げることがいかに大切であるか、セミナーを通じて知ってほしい」と述べた。


続く枝川氏によるセミナーでは「ストレスがたまらない脳を作る24時間のデザインの重要性」について、これを読み解く四つのトークテーマに従って進行した。

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心地よく揺らぐLEDキャンドルや、アロマがたかれた空間でリラックスし仮眠を取る参加者。体験に使用されたマットレス(K18<ケイティーン>・「3Dブロック」・「ラテックス360」・「スリープオアシス」・「スリープマジック」ほか)

脳のリソースを有効活用するための睡眠

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脳科学者・早稲田大学教授 枝川義邦

第一のトークテーマは「脳科学者から見た働き方・休み方改革」。脳が最大のパフォーマンスを発揮するのは、起床後12~13時間が限度である。限りある脳のリソースを有効活用するためには睡眠が重要なカギを握っているので、働き方改革で生まれるゆとり時間を、少しでもいいから眠りに充て、睡眠負債を返すようにしてほしいと呼びかけた。

第二は「脳科学的に効率を向上させる方法」。脳は量=長時間労働に耐えられないので、質の向上で結果を残すことが効率的といえる。そのためには、たとえば電話やメールの受信、悩み事などで脳のリソースを無用に消費させず、集中力を阻害する要因をできるだけ取り除く工夫をすると良いとの提案があった。

第三は「勤務時間外の生活の質を上げる方法」。実は夜の睡眠の質は、朝起きたときから影響を受けているので、目覚めたら太陽の光を浴び、動物性たんぱく質を含んだ朝食を取るなど、1日24時間単位で生活をデザインすることが大事である。お昼休みなどに10~15分の仮眠を取り、脳をリフレッシュさせることが有効だと説いた。

第四は「睡眠の質の悪さがストレス体質を呼び起こしている」。睡眠が十分に取れていない人はメンタルに不調を来す可能性が高い。ストレス耐性をつけるためには、人間が生きるために重要な約3時間の睡眠を確保するだけでなく、よりよく生きるための睡眠を3~4時間、合計6~7時間は取ってほしいと訴えた。また、睡眠の質を高めるためには、眠る前に五感をリラックスさせること。触覚、つまり皮膚から入ってくる情報も重要なので、肌に触れる寝具も工夫すると良いだろう、と締めくくった。


今回のイベント、そして睡眠の質向上を啓蒙していく活動に懸ける思いについて、睡眠改善インストラクターで「ライズ睡眠コンシェルジュ」の青野麻紀子氏に聞いた。

ゴルフのクラブを選ぶように睡眠に最適な寝具を選ぶ

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ライズ睡眠コンシェルジュ 青野麻紀子

青野氏は言う。「質の高い眠りは、人間にとってとても重要です。それを実現するためのギア(道具)の1つが寝具です。寝具の役割をスポーツにたとえると、ゴルファーにとってのクラブ、野球選手にとってのバットと同じ存在だと思います。自分自身にフィットするものを選び、その時々の調子や年齢に応じた心身の変化に合わせて買い替えていくことも必要です」。

そして、こう続けた。「日本人は世界的に見ても睡眠時間が足りていません。働き方改革といっても、なかなか採り入れることは難しい。しかし休み方は自分で決められますよね。質の高い睡眠を取り、体、心、脳まで休めて、生産性を上げることが本当の働き方改革につながるのではないでしょうか。心身のバランスが整い笑顔が増えて気持ちも明るく前向きになるので、人生全般が充実して輝くものになると思います。そういったことも含めて啓蒙していきたいですね」。

ライズTOKYOは今後、寝具の売り方・買い方・価格の3点について改革を進めていく方針だ。

「たとえば、小売店の寝具売り場のほかに、企業、学校など法人へ赴き、今回のような体験型イベント、睡眠の大切さを啓蒙するセミナーを通じて販売、購入の機会を設けてゆきます。また、高反発マットレスとの相性を見極めるために、60日間の体験期間を設け、お気に召さない場合には返品に応じるキャンペーンも断続的に実施していく予定です。健康寝具は高額品で、オリンピックに出場するようなエリートアスリートのためのものというイメージを払拭できたらいいですね。そのために引き続き高品質かつリーズナブルな製品と睡眠に関する情報の提供に努め、毎日一生懸命頑張る生活者=ライフアスリートの健康睡眠をサポートしていきたいと思います」(青野氏)

人生100年時代と考えれば、そのおよそ1/4の時間、約20~25年は寝室で過ごすことになる。寝ている時間も人生の一部である以上、おろそかにすることはできない。今日からできる「眠り方改革」を始めてみてはどうだろうか。

※東洋経済オンラインに記事広告として掲載されたものとなります。

イベントレポート(PDF)