2019.11.14

【全4回連載】脳活すいみんTOPICS 第4回 睡眠にまつわるエトセトラ

脳神経科学者である早稲田大学 枝川義邦教授による
脳と睡眠をテーマにした「脳活すいみんTOPICS」

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枝川 義邦(エダガワ ヨシクニ)

早稲田大学
研究戦略センター教授・脳神経科学者


第4回は「睡眠にまつわるエトセトラ」についてです。

睡眠にまつわるトピックに関して枝川教授からいろいろ教えていただきました。

  • 寝相が悪いのは身体によい?
    寝相が悪い=寝返りをしているということ。寝返りは血流やリンパの流れをよくするので身体によいと言えます。
  • お肌のゴールデンタイムは嘘
    お肌のゴールデンタイムは10時から2時と言われていますが、大切なのは時刻ではなく、睡眠の長さです。寝始めから3時間ぐらいで、お肌を修復する成長ホルモンの8割が出るといわれているので、10時に就寝できないという人もご安心ください。
  • 寝だめはできない?
    睡眠は貯金はできないので寝だめができません。ただし、その反対はできるので、平日あまり眠れなかった人は、週末に解消してもOK。ただし、寝すぎてしまって日曜の夜眠れなくなると、逆に睡眠負債を抱えてしまうので気を付けましょう。
  • 起きないといけない日には、なぜか自然に目が覚める
    実は自然に目が覚める理由は解明されていません。ただ、起きる時間を決めて寝ると、起きる少し前から身体が起きるためのホルモンがでてきて、自然に目が覚めると言われています。

4回にわたりご紹介した「脳活すいみんTOPICS」はいかがでしたでしょうか?
質の高い睡眠は脳まで休ませると言っても過言ではないそうです。

※この記事は、2017年9月に東京丸ノ内で開催されたイベント、「RISE 脳すいみん3DAYS」で行われた「脳すいみん講座」よりの引用です。

PROFILE 枝川 義邦

早稲田大学研究戦略センター教授(早大ビジネススクール兼担講師)。1998年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、博士(薬学)。2007年早稲田大学ビジネススクール修了、MBA(経営学修士)。同年、早稲田大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。脳の神経ネットワークから人間の行動まで、マルチレベルな視点による研究を進めており、経営と脳科学のクロストークを基盤とした執筆や研修も行っている。